飄(つむじ風)

純粋な理知をブログに注ぐ。

十善戒、モーセの十戒、そして、現代のふざけた十戒・・・

2013-08-06 15:44:27 | エッセイ風

過日、四国88カ所巡りに・・・
炎天下、物見遊山と言うにはキツイ!
歩き遍路している方もおられるが、ほとんど苦行であろう・・・
苦行は、身の苦ではあるが、
余計な喧噪離脱と、心の垢を剥ぎ取る・・・
しばし己心との対話である!

 

 寺では一連の唱名があって、中心は般若心経であるが、真言を含めていろいろある。その中で、十善戒というものを三回唱える。仏教版の十戒だ。


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 至極、当然の誓いであるが、中々、人間にはそれが難しいのである。

 古来、戒めがあると言う事は、それを外す事が多いからなのであって、改めて、唱える事で肝に銘ずるという事であろうか。我欲、煩悩は深いのである。

 それはさておき、この十善戒と、モーセの十戒は、非常によく似ている。モーセの十戒は一神教独自のものと思われるので、1~4はその特徴を良く表している。それ以外は、十善戒と変わらない。

 どちらかというと、仏教はより内省的である。

 不邪見(ふじゃけん) などは、その最たるものであろう。今風に言えば、鑑識能力の事であろうが、これが狂うとまるで世界が見えなくなるのである。最も好きな項目である。

 十善戒にしても、十戒にしても、もうそれだけで充分であろう。20戒も50戒もあるにはあるにしても、きりがないから、体制を維持するには必要が生じるだろうが、個人的には充分である。

 要は、それに対するマインドの問題だ。マインドとは心の指針の事であるが、ひたすら良心に従えば、それは必要としない。問題は、良心の目覚めの問題がある。戒とは、それが無明であるから、方便としてあるのであろう。

 それにしても、同じ戒でも悪心を高揚させる十戒もある。

十善戒

 

  1. 不殺生(ふせっしょう) 故意に生き物を殺さない。
  2. 不偸盗(ふちゅうとう) 与えられていないものを自分のものとしない。
  3. 不邪淫(ふじゃいん) 不倫をしない。
  4. 不妄語(ふもうご) 嘘をつかない。
  5. 不綺語(ふきご) 中身の無い言葉を話さない。
  6. 不悪口(ふあっく) 乱暴な言葉を使わない。
  7. 不両舌(ふりょうぜつ) 他人を仲違いさせるようなことを言わない。
  8. 不慳貪(ふけんどん) 異常な欲を持たない。
  9. 不瞋恚(ふしんに) 異常な怒りを持たない。
  10. 不邪見(ふじゃけん) (善悪業報、輪廻等を否定する)誤った見解を持たない。 

 

モーセの十戒

 

  1. 主が唯一の神であること
  2. 偶像を作ってはならないこと(偶像崇拝の禁止)
  3. 神の名を徒らに取り上げてはならないこと
  4. 安息日を守ること
  5. 父母を敬うこと
  6. 殺人をしてはいけないこと(汝、殺す無かれ)
  7. 姦淫をしてはいけないこと
  8. 盗んではいけないこと
  9. 偽証してはいけないこと(嘘を言ってはならない)
  10. 隣人の家をむさぼってはいけないこと

 


 過去に書いた記憶があった。ジョージアGUIDESTONESのメッセージ(現代の十戒)である。悪しき事を推奨するにも戒めは必要になると言う証である。

 NWOは、この十戒に基づいて、努力が為されているという事だ。まことにご苦労な事と言わざるを得ない。良きにつけ、悪しきにつけ、無駄な戒律も多い。出来るだけ法律を少なくしようなどと言う事まで戒に組み込まれている。

 翻って、現代の社会も法律でがんじがらめである。法律には、戒も律もあるが、大体は戒が主題である。戒も律も同じようなものだと言われているが、戒は制限、律は率先垂範の意味がある。

 率先垂範して、国防が叫ばれ、死刑、300年の刑が吹聴される戒など、どう見ても前近代的で、とても宇宙時代に引き比べて時代遅れで逆行しているとしか見えない。

【過去記事転載】現代の十戒

On one of the highest hilltops in Elbert County, Georgia stands a huge granite monument. Engraved in eight different languages on the four giant stones that support the common capstone are 10 Guides, or commandments. That monument is alternately referred to as The Georgia Guidestones, or the American Stonehenge. Though relatively unknown to most people, it is an important link to the Occult Hierarchy that dominates the world in which we live.<中略>

THE MESSAGE OF THE GEORGIA GUIDESTONES

1.  Maintain humanity under 500,000,000 in perpetual balance with nature.
2.  Guide reproduction wisely - improving fitness and diversity.
3.  Unite humanity with a living new language.
4.  Rule passion - faith - tradition - and all things with tempered reason.
5.  Protect people and nations with fair laws and just courts.
6.  Let all nations rule internally resolving external disputes in a world court.
7.  Avoid petty laws and useless officials.
8.  Balance personal rights with social duties.
9.  Prize truth - beauty - love - seeking harmony with the infinite.
10.Be not a cancer on the earth - Leave room for nature - Leave room for nature. <後略>

 エルバート郡の最も高い頂上のうちの1つに、ジョージアは莫大な花崗岩古文書としてたっている。 10のガイド、あるいは戒めとして、共通の冠石を支える4つの巨大な石に、8種類の言語で刻み付けられている。その記念碑はジョージアガイドストーン、ま たはアメリカストーンヘンジとしてそれぞれの言葉で訴えかけている。 ほとんどの人々にとって比較的知られていないけれども、私達が住んでいる世界を支配するオカルトヒエラルキーには重要な連帯を示すモノとなっている。<中 略>

ジョージアGUIDESTONESのメッセージ(現代の十戒)

1. 自然界の永久の調和として人口5億人を維持しよう。
2. 優性と多様性を賢く用いて、人口の再産を導こう。
3. 生ける新たな言語で、人々を統合しよう。(?宗教を統一しよう)
4. 情熱・信頼・伝統と調律された理性による全てを支配しよう。
5. 公正な法律および正しい法廷で人々と国家を保護しよう。
6. すべての国家は、世界法廷において国家間の紛争を内面的に解決しよう。
7. 取るに足らない法律および無駄な公務員を減らそう。
8. 個性の調和は社会的な義務によって正す。
9. 真実・美・愛情・無限の神に基づく調和を求め続けることを称えよう。
10. 地球の癌にはならないで-自然のための場を残そう-自然のための場を残そう。<後略>

※意訳を用いて訳したもので、おかしな訳はご指摘頂きたい。<飄平訳>【転載終了】

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