飄(つむじ風)

純粋な理知をブログに注ぐ。

肥田舜太郎先生の公演-被爆の隠蔽は昔から・・・ その③

2013-08-14 16:18:31 | ブログ

端折る訳ではないが・・・
<3>、<4>を合わせて転載する!
お盆で多事多忙と、言う程でもないが、
やはり、気忙しい・・・!
読むのは、最適であろう!!




 知って為さざるは、知らぬなりけり、と言う言葉がある。知行合一の陽明学の言葉である。


 まさに、それが放射能問題に当てはまるであろう。


 そうなのだ。避難すべきなのだ。少なくとも、幼い子供達にはその機会を設けるべきなのである。それは除染等という、効果の知れない気休めに大枚を叩くよりも、重要な施策である。


 そして、日本は狭いとは言え、限界集落が増加している。廃校が日毎増えている。取りあえずは、再興を図る意味でも検討すべきである。中国やロシアに避難するには、決断が迫られるであろうが、同じ日本ではないか?

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 それを阻むのは、経済という障壁であろうが、どうせ復興資金は使われるのである。そして、その多くは、除染や、関連資金として意味不明の流用が明らかになっている。


 その分を回せば、新たな避難計画と経済再興が図られるのである。それをしないのは、生命軽視と現状の利権にしがみつくからだ。食べて応援など、死んで応援に等しいと考えるのが正常な判断なのだ。


 大胆な決断が求められると思うのは、今更ながらであるが、この期に及んで原発再稼働など目論むとは、気狂いとしか思えない。


 気象詐欺の最中、猛暑が続いている。しかし、電気は足りている。電力会社は、節電を叫ばない。電気料金は上げたし、売り上げがさらに落ち込む事を危惧しての事である。


 そんなのは、ミエミエ・・・。欲に狂った資本経済と魔物が席巻している。見かけの資本減資がコワイのである。


【転載開始】<3>「今国がやらなければいけないのは義務教育の子どもを全部疎開させる事」肥田舜太郎氏7/5東海村(文字起こし)

文明国の国民でありながら、一番自分の大事な命という事についちゃ全く無責任で無知なんです。
これが日本人の、僕は特徴だと思う。

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40:51
こういう人間をつくったのは明治政府です。
天皇制というあの制度をやたらに強く押し付けて、
物を考えない。
みんなおかみに考えを預けて自分はなんにもしないという国民を作っちゃった。

だからいろんな意味で、今度のような事が起こって、
防ぎようが無いんですからね。
注意をしたからあれを吸わないですむとか、水を飲まないですむ。
お米の中に入っているのを舐めないですむというような事ができない。

偉い人は「どこで出来た米まで調べて、安全かどうか確かめる」なんて、口では上手い事を言っているが、
誰が出来ますか!そんなこと!!

出来ない事をただ口で言って、専門家だって言っているのがいっぱいいるけど、
出来る事を言わなきゃダメなんですね。

私は今被ばく者の
自分で自分の身体を守るには一番いいのはどっかへ行っちゃう事ですよ。
絶対に福島の放射線がきていない所まで行っちゃう事なんだけど、
もう今は沖縄へ行ってもダメだから私はもう勧めない。
「居直ってそこに住みなさい」
それで病気が出ないように自分がまず、必死に努力をする。

今一番大事なことはね、これは国がやらなければいけない。

小学生中学生までの義務教育の子どもは
戦時中にやったのと同じように国が手配をしてお金を出して安全な所へ全部疎開をする。

長野県あたりの村の小学校をいくつもいくつも今潰していますよ。
子どもがいなくなって。
空いているところはいっぱいあるんだ。
お金さえ出せば住めるんですよ。
小学校も入れる。

まずそうやって、あそこから、危ないところから離す事が大事、一番ですね。
チェルノブイリでもロシアで
あんたのところは残っていちゃいけない」と全部強制疎開で「疎開しなさい」といった村よりも、
もっと高い放射線のあるところでいま小学生が住まわされている。

もう間違い、政府が間違いなの。
調べて、全部ごっそり、お金も出し、手配もして、
まずは一番大事な子どもの命を守る。
できなければ、ひと月やってひと月帰す。
これでもいい。
離れることでずいぶん違う。

そういう頭が全くない、政府には。

アメリカが「安全だ」「大丈夫だ」
その「安全だ」といったアメリカが何をしたか?
当時日本に居たアメリカ人に福島の原発から80km離れる。

つまり、アメリカのある学者がアメリカ中の白人の女性の乳がんになる率を計算して、一人一人全部調べたら、
原子炉のあるところから100マイル以内に住んでいる人が、大体みんな癌になっている。
そこから、100マイルよりも外に居る人からは癌が出ない。
そういう研究をした。

アメリカ政府はそれをちゃんと守って、
100マイル、160kmの半分は80kmですから、
80kmから逃げろという事を日本に住んでいたアメリカ人に言ったんですね。

日本の政府は20kmのところから離れろ。

20kmと80kmの違いはどうなんですか?って説明を受けた。
それは政府の国民の命に対する責任感の違いです。
本当にまじめなところは80km離れる。
いい加減なところは20kmでいいだろう。
この差が表れたんだと返事をしました。
誠にその通りなんですね。

なんでそんな事が起こるのか?
放射線被害は目に見えないからですよ。
これが目に見えればみんな、素人にだってわかるから、
危ない所と危なくない所がみんなわかっちゃう。

目に見えないから、危なくても見えない。



ーーつづく


<4>「みなさんの世の中であれをつくったんだから。 先祖代々からあったわけじゃない」肥田舜太郎氏7/5東海村(文字起こし)



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46:12

午前中に小林さんのお父さんが作られた映画をご覧になった方はわかるかと思います。
あの映画は僕らが観ても、当時の広島で原爆が落ちた瞬間を知っている人間は、
今までいろんな映画が出来ているけれど、あの映画が一番真実に近い。
あれぐらい忠実に作った映画は他にないんですね。

でもあれは、爆発と同時に出た放射線の時に撮っている。
何年もたって病人だけがうごめいている時に、その病人を撮っている映画ではない。

という事は、内部被曝の病気で苦しんでいる被爆者の映画ではない。

当時はまだ、内部被ばくなんていう事は誰にもわからなかったから、
そういう患者がいることすらみんなが知らなかった。

だから、ああいう映画が一番当時の模様を忠実に表していると言われるけど、
ぼくもそう思うけど、
それは、爆発した時に出た放射線の影響だけであって、
少なくても2週間以内に町へ入って病気になった人はあの中には映っていない。


そういう点で、これからも起こってくる、
まだ、おそらく53もあるんですから、またどこかで事故が起こるに決まっている。

もうひとつ起こったら、日本の国はもうオダブツですよね。

東北だから、「逃げろ」って言っても逃げないいで住んでいるっていう事が、ま、なんとかできたけれども、
あれが大阪の真ん中で、京都の真ん中で、「みんな逃げろ」って言われた時に
あそこに住んでいる人は出ようがない。

でも、福井県の、あそこにある6つか7つのどれか一つが事故を起こしたら、
京都・大阪は住めません
水も飲めない。
で、京都大阪であそこに住んでいる500万、700万の人間も、
「じゃあどこかに移りなさい」と仮に言ったって、行くとこありませんよ、どこにも。
どっこへも行くところは無いですよ。
10万人だって行くとこが無い。

たとえば東海村に東京都の人間を30万人、急に「ここにきて住まわせろ」って言ったって、
そんなところありゃしません、空いているところは。

日本の国には何処にも逃げる所が無いんだ。
その国に53本作って、もう40何年たってる。
もう耐用年数が過ぎちゃって建て直さなきゃならない時期がみんなきている。
それをそのまんま電気を起こして
ぼんぼぼんぼ放射線を垂らして、知らずにみんな吸っているわけだ

これは、日本の政府の無知、学者の無知、国民の無知のために、
70年近くおっかないものだと知らずに金が儲かるものだという事だけにあこがれて、
みんなつくっちゃった。

つくる時に反対が起きたのはどこもないんだからね。
だから広島原爆を浴びながら、
なんで日本人はあの狭い国に53も原発をつくったんだって今ごろ世界中の人がみんな言っていますよ。

言われたってしょうがない、なんにも知らなかったんだから。
そういう意味でこれからの、子どもはもう私の子どもは今はもう67歳ですから、
ま、ひ孫ですね、5人ひ孫がいます。
一番上が今6歳から。
この子たちがこれから、日本の国に山と積まれている放射線の廃棄物を親から受け継いで、
いよいよ自分らが大人になった時に「これどうしたらいいんですか?」という立場に立つわけだ。

どこも持って行く所が無いんです、あれ。
全部掘りだしてなんかに包んで、太平洋の真ん中に行ってぶちまける。
これ、ダメですよね。

太平洋の魚が一匹でも汚染してどこかへ行って放射線が出ちゃったら、
日本の国になん百兆円という賠償が押し寄せてきます。
太平洋側の国は、もうそういう協議をして
太平洋の国のどこの海岸ででも、一匹でも、それに濃厚な放射線が出て、
それが福島の原発から出た放射線だっていう事が分かったら、
「どれぐらいの賠償を要求しようか」っていう会議がこの間あったのね。52:00
結論が三百兆円です。
そんなものはくるだけきたって、払うお金は絶対にありませんから、
まぁどうだか知りませんけれども、そういう今状態になっている。

つまり人間はどうやっても始末が出来ないと分かっている放射線を
毎日廃棄物として出しながら電気を起こしている。

なんにその電気を使っているか?
夜の夜中までどこかへ行って踊ってね、朝まで踊って昼間になったらグーグー寝ると。
そういう電気のためにあれは起こしている。

だから…ま、…日本人が全部放射線の被害で死ねば、
日本人全体がもう「無知だった」と諦めるよりしょうがない。
どこへも文句の言いようがない。

ま、そういう時期にみなさんは、
大体30歳ぐらいから、70歳ぐらいの年齢で、ここにみなさんいらっしゃる
そうすると後残り、ま、90歳まで生きるとして、
まだ20年から50年は生きなきゃならん。
60年、70年も生きなきゃならない方もいるわけだ。

その人たちがこれからそれだけの年月の間に、
自分の子どもや孫を含めて、放射線から絶対に安全に生きていく。
そういうつもりになっている人というのはおそらくいないと思うよ。

自然に生きているんだもの、しょうがない。
それ以上やりようがないから。

だから、後は僕ら被ばく者が長生きするためにいろいろ勉強してやってきたそれぞれの努力をまねてね、
自分の命に毎日自分が責任を持った行き方をすると、
「誰が考えてもそれはよくないよ」という事はピタッとよす。

タバコが悪い、これは決まっているんだけど、

たばこ会社が調べて、家族の一人がタバコを吸っているために、
残りの家族が癌になる確率は何%になるっていうのがちゃんと出てるんです。
それが分かっていても、吸っている本人も周りの人も「しょうがない」と思っている。
諦めている。

たかがタバコですよ。
一度止めたら死んじゃうっていうものじゃないんです。
それで周りの人にそれだけの大きな被害を与えながら、
「あれがやめられない」
つまり自分が生きていればいいっていう人なんです。
周りでなにが起ころうが「そんなこと俺は知ってるか!」
そういう人間の集まりになっちゃっている。

タバコで癌になると言うのは、
これくらいハッキリしたことは無いんで、
統計の上からも実情の上からもいっぱい学問ででているのに、
誰もそれを信用しない。

それは、政府が税金を取って売ってるから、
本当に悪ければ売らないだろう。
売っている以上は大丈夫なんだろう。

そうやって具合が悪くなって医者へきて、いろいろ検査して下さい。

「それ位心配だったら一番最初にタバコ止めて来い」と私は言います。

だから、
「目に見えない事は無い事とする」と、
目に見えないそんな話はやめる。
人間というのはそういう情けない代物だ。

だから、私は、今日ぼくの話を聞いてお帰りになったら、明日からやってほしい事がある。

それは、みなさんの、もう子どもは遅い、子どもはもう学校へ行っちゃっているわけだから。
毎日吸っている訳だ、福島からくるものをね。
で、これはもう諦める。
ひ孫とその次の夜叉孫、これはこれから生まれてくる。

この子たちのために、日本中の原発の火を、自分が死ぬまでには消す。
自分の大切なひ孫、その次の孫が生まれる頃には、
日本中には物騒な放射線を出す原発はひとつも動いてない
という状態にして俺は死ぬんだという責任はみんなにあるんだ。

みなさんの世の中であれをつくったんだから。
先祖代々からあったわけじゃない。
みんなの世の中で戦後にあれは出来た

しかもも広島長崎で原爆というのがあって、放射線の被害をうんと、世界で初めて受けた国の国民のくせに、
一つもあれに反対しなかった。

そういう任は「俺は知らないよ」っていくら言ったって駄目なんだ。

これから生まれてくるひ孫とその次の子どものためには、皆さんは責任を負ってくる。
だからそのつもりで「なんと言われようとあれは火を消す」と。

同時にもうひとつしなきゃいけないのは、
アメリカさんに帰ってもらう。


ーーつづく【転載終了】

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