飄(つむじ風)

純粋な理知をブログに注ぐ。

肥田舜太郎先生の公演-被爆の隠蔽は昔から・・・ 完結編

2013-08-16 13:09:41 | ブログ

端折る訳ではないが・・・
<5>、<6>を合わせて転載する!
そして、完結編・・・
100歳に垂んとする生き証人を、
心に留める!!




 政治的な立場で、反論する向きもあろうが、何せ、歴史の体験者である。反論するには、重さが違う。ああだこうだの政治的発言も超えている。

179159_621850624499300_10128961_n_2

 
  そして、敗戦。マッカーサーが上陸して、占領政策が始まった。その際、何が起こったのか? 言うまでもないが、日本が金輪際戦争を起こさないように、牙を抜いたのである。



 戦争がないのが良いに決まっている。軍備が最小限であるのが良いに決まっている。しかし、そうすると中国が、北朝鮮が、攻めて来るという。本当か?

 日本がアメリカを攻めると言う事で、日米戦争が起こった。真珠湾攻撃である。しかし、これは招き込まれた奇襲作戦であった事が歴史的にも明らかになっている。そうして、大東亜戦争に巻き込まれたのである。


994239_629210857096610_2112704490_n



 歴史を調べれば、そんな事は明らかである。爾来、占領政策は未だに続いている。表面上、独立は成立したけれども、実質的な占領政策は続いている。アメリカ軍駐留も続行されている事からして、それは否定しようがない。


 軍事的属国政策は未だに継続されているのである。経済的にも米国一辺倒は続いている。それは否定しようがない。全ては、対日年次要望書に基づいて行われている。それが、煩雑であるから、TPPに変わろうとしているのだ。


 確かに、政治的な立場は、各論ある事は承知している。にもかかわらず、100歳垂んとする長老の意見は重たい。人間は誰でもやがては死ぬのである。生きて死に、又生まれる。同じ事が繰り返される。


 放射能で死ぬ事がないように、未だ、生まれてもいない子孫が、そのような事が無いように最善を尽くすという事は、否定しようがない正論である。正気の正論である。

653ec4f3s

<おまけ>

 まさに、正気の正論が試されているという事である。


【転載開始】<5>「だからまずアメリカさんに帰ってもらう。いわゆる資本主義経済の末期です」肥田舜太郎氏7/5東海村(文字起こし)


同時にもうひとつしなきゃいけないのは、アメリカさんに帰ってもらう。

2013071225_20130810134213e33.jpg

58:25
あれが核兵器を持っているから、北朝鮮はゴネゴネ言う、中国もゴネゴネ言う。
あれ、日本にアメリカの核兵器がおいてなかったら何にも言わないよ!


日本の軍隊は今持っている兵器持ってなんぼ攻めてきても、向こうは怖くない。
それよりもっといいもの持っている、みんな。

だから日本はあの憲法のおかげで
よその国と戦争が出来るだけの能力が無いんです、いま。
自衛隊が何万いようとね、何万いたって草の役にもたたない。

だから、日本人ぐらい相手からみたら安全な国民は本当はいないんだ。
アメリカが居るために、核兵器を持ってここに居るから、周りが神経立ってる。


だからまずアメリカさんに帰ってもらう。

68年もたって、負けた相手の国の軍隊に、こっちからどうぞいて下さいって拝みたてまつって、
沖縄を犠牲にして、
横田の大事な場所を全部アメリカさんに差し上げて、
東京の周りの空を日本の飛行機が飛べるところは「こことこことここしかない」という事を強いられて、
言われるまんまの金をふんだくられて、
これ位ひどい目にあっている国は世界中どこにもない。


負けたのは68年前なんだよ。
もう、大昔の話です。


なんで我々が、そこまでアメリカさんに忠義を尽くさなきゃならないのか?

この事を一言言うと、
新聞のデスクが載せないのね、これだけ。

言うと、それは、朝日であれ、毎日であれ、明日すぐバーッっと来てね、
売り上げがパッと減っちゃうようになっている。


だから、僕は、これ位ひどい目に遭いながら、
黙って耐えている。これはもう、美徳ではないです。
周りからみれば「バカじゃないか」そう言われても仕方がない。


だからそういう意味で、まずはアメリカさんに核兵器を持って帰ってもらう。

「何かあったらアメリカが守ってくれる」
そんなこと今どきバカがしみる方がおかしい。
アメリカが日本のために戦争を起こすなど、そんな余裕は全くありません。
自分の国が今どうなるのか分からないのに、経済が。

今アメリカがやりたいのはどこかで戦争を起こして、
今持っている兵器を全部使って、おしゃかにして、
新しく兵器をつくって儲ける仕事なんです。


彼が考えているのはこれっきゃない。
テレビはもう作ってもダメ。
自動車ももうみんな作っちゃっているからダメ。
ナンボ金があっても投資する所が無いんだ今は。

事業っていうのは、資本っていうのは、
お金をたくさん集めて事業をして儲けるからお金の価値がある。
お金が今は余るほどあるけど投資するところがなんにもない。

みなさんのお家に行って、あり余ってドブに捨てようかっていうお金があるっていう状態ではないけど、
大企業のところはドブに捨ててもまだ間に合わない位にお金はみんなあるんだ。
使う所がない。
アメリカもそう、フランスもそう、英国もそう、ドイツもそう、
お金だけはあるけれどもする事がない。

いわゆる資本主義経済の末期です。

大量生産大量消費というやり方を考えだした経済のいわゆる決着なんだ。

同じ電気釜、同じ洗濯機、どこの国でもみんな使う奴をつくるようになっちゃった。
買う所が無いんだ。
インドも作る、ブラジルも作る、今までのお得意がみんな自分でつくりだした。

この大量生産、大量消費は今以上にやりようがない。
買う人がいないんです。

アフリカじゃ買えない。
南アフリカでもまだ無理だ。

あとはみんな自分でつくっている。

中国はもう作っている。
だから、残念ながら今の日本の東芝さんにしても、あるいはトヨタにしても、キャノンにしても、
有名な大きな資本はお金がだぶついて使う所がない。
だけど人件費は払わないと、彼らはね。
日雇いを沢山雇って、本チャンはみんな首切って、
それだけ貪欲にお金は作ったんだけど、さぁ使う所がない。
そういういま、世界中が、いわゆる資本主義経済のどん底にきちゃった。

どこへ行くか?というのが決まらない。

その狭間で今みんなは、給料は下がるは、ボーナスも当てにならんは、
ローンは沢山ある 銀行へ預けても利子は無い。
「どうしようか」っていうとこで公務員は収入が減って、
大体1割5分から2割ぐらい減っているのね、公務員は、全体のここ3年位。

貧乏な訳ですよ、みんな。
明日からどうする。
そこでいま選挙になっている訳です。


ーーつづく


<6完>「問題は、放射線をどうしたらいいか?止めようがないからね。 事故は無くても毎日毎日世界中で漏れてます」肥田舜太郎氏7/5東海村(文字起こし)



2013071226.jpg

1:04:45
私は政治家じゃありませんが、そんな余計な事で選挙はしたくない。

問題は、放射線をどうしたらいいか?
止めようがないからね。
「止めてくれ」って頼みたいけれど毎日出てくるんですから、
みんなの家へ流れてくる。
みんなは、残念だけど吸い込み、水を飲み、物を食って少しずつ放射線が毎日入っている。

みんな広島長崎の入市被ばく者と同じに今なっている。

これから死ぬまでの間に出てきますよ、成人病という形で。
糖尿病が出る。
心筋梗塞が起こる。
脳梗塞が起こる。
慢性肝炎が起こる。
腎臓の機能障害が起こる。
これからみんななっていく。

それで命が縮むわけ。

まだみんな自分が生きている時にはね、つくった責任者だから。
みんなはしょうがない、諦める。
問題は次に生れてくる人が、自分に責任のない世の中で、
父ちゃん母ちゃんじいちゃんが、
きれいな日本で、空気は良いし、水は綺麗だし、
いい国だよっていうんで、生んでくれて楽しみにして出てきたら、

「空気も怖くて吸えないわ、水も危なくて飲めないわ」っていう所へ出される訳です。

この苦しみを取ってやるのはみなさんしかないんでやって下さい。


だから、目に見えない放射線というものの被害が毎日、
日本全国の原発から事故は起きていないのに毎日出ている

それを全然漏らさず、どこからも言って気も漏れませんっていう事にしろって言ったら出来るんです。
しかし仮にそれをみんながやったら電気代がこんなになっちゃって、売れない。
水力電気のお金と石炭の発電と、同じ値段じゃなきゃ売れないので、
向こうの値段よりも原発の方が資本投下をしてどこからも一滴も一粒も出ませんと
しようと思えば出来ないことはない。
そういう設備をすれば。
そうすると、電気代がこんなに(ものすごく高く)なっちゃって売れない。
だから世界中の原発が集まって、いろいろ相談をして、
「これ以上少なくしろ」って言われると電気代が上がると。

みんなと同じ電気代にするにはこれだけは悪いけれど、
みんなに気がつかれないようにちょっと外に出すから、それを勘弁してくれよな
」っていうのが、
世界中で出来ている安全許容量という名前で、
「これは安全です」という名前で、「ここまでは漏らしてもいいよ」というのが決まっている。

どこの発電所も、これはどんどん、
世界中の法律で決まっている事だから遠慮なく出す。

これはみんな知らないから、事故が無ければ出ないと思っている。

どこの原発も、ちゃんと世界が認めたそれだけの放射線は、
煙突と海へ出る水の中でジャブジャブジャブジャブ出している。


その中にみなさんは住んでいる。

安全許容量って、つまりこれは
「人体には安全だからこれだけ漏らしても許します」という法律で許して出している。

世界で。

そういう世の中にみなさんは住んでいて、

事故はなくても安全な放射線量で、毎日毎日世界中で漏れてます。

だから、層いう世の中になっちゃったんだから、これから生まれて何にも知らないでくるひ孫には、
そういう状態を無くして皆さんは死んでいくと。

ナンボ頑張ったって皆さんは後50年は生きれないんだから、
ま、まだ50年生きれそうな人も何人かいるけれど、

だから死ぬ前に頑張ったって、
そんなに、明日か明後日に全部止めようっていうのは無理だね。
だけどみなさんが死ぬまでの間に頑張ってみんなで日本中で頑張れば出来ないことはない。


お母さん方は今、世界の人がビックリするような事をやっています。
誰からも頼まれないのに、
青森の人や宮崎県のお母さんが、
自分の一遍はあそこへ行って、
「変なものは出さないでくれ」という事を一遍は言ってきたいと思うっていういま集まるんだ。
あそこに集まるお母さん方は誰からも勧められていないのに、自分で思ってきているんです、電車賃使って。

日本の女性があそこまで変わってきたっていうのは、
やっぱり子どもの命が可愛いというね、ここからああいうふうに自然になった。
あれ本当は男の人がなって欲しいんだよ。
男はにやにや笑っているだけで、あそこへ行かない。

これがもう少し男の人が誰からも言われないで行くようになれば日本の国は変われます。

男の人の悪口を言って申し訳ない。
私も男の一人ですけど。
ま、罪滅ぼしにこんなことをしゃべって歩いています。

96になってね、車いすに乗ってきて、これだけしゃべるのキツイんですよ。
足が痛い

医者に行っても「お前もう80異常だから似ても焼いてもこりゃもうどうしようもない」
「お前の身体がもうナンボ耐えようと思っても、元っこが動脈硬化を起こして細くなっているから、
しょうがないからここが膨れるんだ、死ぬまでこれで行け」って言われるから、
「はい」って言って今頑張ってる。

年取るとみんなそうなります、体はね。
でも、これは放射線でなったわけじゃない。
年取って96になったからなったんで、別に放射線を恨んでいる訳じゃない。

これからの若い人たちは、放射線でそうなるわけなんだ。


いま、小学校へ入っている子どもたちは、
高校へ行くころにはみんななんか出ますよ。



福島の被害はこれから起こるんです。
今までのは序の口。

これは広島でみてきたから。
広島の原爆とあそこの放射線都は同じ物なんで、全然かわらない。

放射線が同じで、出ている状況も同じで、
吸い込んだり飲み込んだりするのも同じ人間だということになれば、
向こうでなった同じ状態が、これから起こってくる、私はそう思っている。

だから本当の被害はこれから起こる

今までは序の口なんだ。

序の口でワーワー騒いで、とかといっているけれども
結局はそういう事のできる人を使って出来る大資本を設けさせているだけだ。
何の役にも立ってない。

埼玉県はきた放射線が全部秩父の山で止まって、山梨県の方には行ってないんですね。
だから山梨は放射線がほとんど入ってない。
秩父の山で全部止まっている

それが今、雨が降って全部秩父の町へ流れて落ちている
だから今秩父市は埼玉県で一番放射線が高い。
あんな田舎で。


目に見えないからみなさん平気な顔をして生きてるけど、
そういう恐ろしい事に、日本中が今なっている。

だから、これからあと何年生きるか自分の命の日の、少なくない時間を原発の火を止める。
これからのぼくらの可愛いひ孫や夜叉孫のために、あれは無くして死ぬと。

つくった時代に居た一番の責任ある大人が、
死ぬ前にやる仕事は、私はそれだろうと思う。


あと、「生きていくにはどうしたらいいかしら」って聞かれたら、
毎日食べる3食の食べ方、
睡眠の取り方、
大小便の仕方、
セックスの仕方、
遊び方、働き方、
どの一つも度を過ぎない。

人間のそれぞれには限度があるから、その範囲内で努力をする。
これは生きてきたから分かる、これ以上やったら危ないっていうのはみんなわかる。
だからそれを若い人にも教えながら。

基本は、人間は太陽の光の太陽のおかげで今日まで生きてきたんですよ。
太陽がなかったら人間は生きてこれなかった。
光も貰う。
熱も貰う。
あれが暗くなって初めて夜寝れたんだ。

だから太陽と共に起きて太陽と共に寝るという基本を守って、
「夜はみんな寝る」と。

夜わざわざ音楽をかけて、電気を煌々とつけて、朝まで踊らなくっちゃ人生楽しくない。

そんなバカな人生は止めた方がいい。
当り前のことです。

そういう事で、普通の人間がお天道様と一緒に生きて、お天道様と一緒に休ませてもらうと、
昔からやっているそこの原則に出来るだけ近づくように、
もう一遍、これが一番大事。

だから、早寝早起き、3食良く噛んで、全部を残さずに食べる。
女の人に特に言うのは、
女の人は
あるいは調理をする時につまんで食べる。味見をする。
あれが案外多いんですよ。
それが珍しく高いもので、滅多に食えないもので、いいものだからチョロッと。
案外カロリーが多くなる。

そういうふうに日常の生活、誰に言われなくても
自分で自分の命の責任を持って、

限度の中で努めていくという努力が基本。
それが出来ない人間は覚悟決めて死んでいったらいいか。

私は原爆を体験して、被爆者と一緒に生きてきてそういう事を学んできました。
もうこれ以上私は言う事は無いです。

「・・で先生に言われた事はちゃんとやりましたよ」って言って、挨拶して下さい。



司会:
先生ありがとうございました。
1時間20分。
世界で96歳でこうして立ってお話しできるのは肥田先生だけです。
もっともっと拍手を送って頂きたいです、
ありがとうございました。
先生ありがとうございました。


ーおわりー
【転載終了】

<script type="text/javascript"> // </script>