昨日やっとこの本を貸してもらった
彩友会のYさんが読んでいたのがこれだな
と思った
ヤマトからまた出雲に行っちゃった
今年は神話をずいぶん考えた年だったが
昨年は鬼を考えた年だった
この地震で亡くなった人々を思う怨念は
国中に渦巻いていると思う
最初 それは鬼のようだと思い
東北の鬼を見に行って
それは 鎮魂の鬼だと初めて知ったのだった
鬼剣舞が鎮魂の舞であるというのを
やはりもっと東北を知らなくちゃ
と思うが追いつかない
鬼の絵ばかり描いて
鬼の話を作ったんだった
上の本を読み始めて思ったけれど
天孫降臨というのは
大陸から渡ってきたことの象徴だと思ってきたけれど
もしかするとちょっと違うかもしれないと思った
日本の神話ってちょっとギリシャ神話に似ていると思う
なんだかすごく人間臭く それにエッチだ
他の国々の神話もそうかもしれない
古代の話や神話が似ているのは
伝わってきた
という風にも思ったが
人間のやることや思うことの共通性でそうなるのかもしれない
大きな天変地異があり戦争があり征服があり
というとき人々の心の中に渦巻くものは
大きなエネルギーになって
物語や神話や芸能を生むのに違いない
最近亡くなった身近な人を思うと
胸が詰まってくる感じがする
これが何層倍にもなれば
それは
神話も生むな
私が育った時期が皇国史観への反省が渦巻いていた時代だったので
神話は作り物にしか思えず育ってきたけれど
これが人々の畏れの表現と思うとまた違ったものが見えてくる
もちろん人間の手前味噌もたくさん反映しているのだろうが
・
大地震のあといろいろな人の意見を聞いたけれど
早川先生が(汚染マップ作った先生)
科学者にとって大事なのは自然への畏敬の念だ
とおっしゃったことだ
今回の原発事故はそれが欠けていたから起きたものだろうし
なんかなあ
まだまだ生意気な人間は
自然に対して上から目線は捨てられないみたいだ
マヤ暦は終末を過ぎたけれど
世の中は終末にはならなかったけれど
どうなるかわかったもんじゃない
まだまだ
私の地震怖い病は収まらないで年が暮れていく