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いくつになっても人生これから

読書ー野垂れ死にの覚悟

2016-08-28 08:36:02 | 読書メモ

曽野綾子さんと近藤誠さんの対談

 

歯に衣着せず思ったことをバンバン言い合っています。

どちらかというと近藤さんのほうが遠慮がち。

近藤さんを遠慮がちにさせる曽野さんがおもしろい。

 

二人とも高齢者世代のせいか、老人に対しての意見が多かった。

それも、どちらかというと「いたわる」とか「大切にする」などというのではなくて

「迷惑かけるな」とか「甘えるな」というものです。

今はまだ社会に余裕があるから、面倒をみているけれどいずれ、余裕がなくなって

ほったらかしにせざるを得ないことになる。というのがタイトルの意味のようです。

 

 

少し違うけれどもこの辺りは、私も考えるところがあります。

高齢であることを理由に優先を強制されるのはつらくなってくるということです。

高齢者最優先生活をしていると、なんとなく誰かに振り回されるような気になってきます。

実質は数が少ないとしても、予定の変更が普通よりは多くなるので調子が狂ってきます。

 

一度、よく考えてみました。なぜ最優先にしているのか。

①老い先短いから

②断ると罪悪感があるから

 

はっきりとした理由は二つしかなかった。

①は、だれでもそうなるわけで、もしかすると私の人生の残り時間のほうが少ない可能性もある。

②は、①の考えをもとにして、あとで後悔することになるといやだなと考えていたから。

 

どちらにしろ、勝手に私が決めていたことなので、

① → 確かに老い先は短いかもしれないが、普通に暮らせばよい。

② → 無理して計画を変更しても結果はどうってことない場合が多いので無理はしない。

 

このように考えることにして「振り回される感」から離れることにしました。

 

さて、「野垂れ死にの覚悟」ですが、確かに世代が変わって少ない人数で

高齢者を支えることになれば余裕がなくなるでしょうから、こちらも覚悟しないとダメかも。

できれば、「だれかをあてにする暮らし」は、したくないと思っています。