発達障害に生まれて ~ 自閉症児と母の17年
松永正訓 中央公論社
2年くらい前に短期間ですが、障害児の放課後等デイサービスで
アルバイトをしまして、それからなんとなく気になっていました。
モデルは「母」は立石美津子さん「自閉症児」は勇太君(仮名)。
母は幼児教育に関わり、息子に専門的な英才教育を施しているほどの人。
その息子勇太君は知的障害を伴う自閉症だった。
母からの聞き書きを中心に小児科医が執筆しています。
淡々としていますが、内容は濃かったです。
私は何も見て来なかったんじゃないかという気がしました。
「普通」の呪縛にとらわれていないだろうか?
そもそも「普通」とはなんぞや。
万人に共通する普遍的なものがあるはずなのに「普通」が
隠してしまうというといえばいいのか。
勇太君は17歳(現在は20歳)。
若い修行僧のような外見ですが、精神年齢は6歳くらい。
驚異の記憶力と絶対音感の持ち主。
勇太君のこれからの居場所を作るべく母は模索中。
久々の感動でした。
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何冊か借りてきて
美男の国へ (旅行記かと思ったらつまらん話だった)
私の嫌いな10の人びと(わからないでもないけど、ちょっとこじつけだし意地悪)
は、リタイア。
こういう時は図書館はありがたいです。
しかし、本にして出版する基準てどうなってるんだろ。