王朝小遊記
諸田玲子 文芸春秋 2014
前の6冊を返して次にまた6冊くらい借りるつもりでしたが
緊急事態宣言が発令されて、図書館の滞在時間が30分限定でした。
関係ない感じで本を読んでいる人もいましたが、
一応決まりを守りまして、30分で選びました。
平安朝の時代。学問を身に着けてはいるけれど、家が没落して
物売りになって、細々と暮らしを立てながらも必死で蓄えをして
いつか家を建てようとがんばるナツメ。
理不尽に蓄えを奪われ、住まいも追い出され生きる当てなく
死のうと河原にやってくる。
河原には流行り病で死んでしまった人が打ち捨てられ、
とぼとぼ川に向かうナツメを気にする人もない。
この河原で変な爺さんと出会い、ナツメの運命は変わっていきます。
平安朝の冒険物語。
一つ一つのお話が次第にまとまっていく手法で、なんとなく予想はできますが
登場人物が魅力的に生き生きと描かれていて、私にしてはめずらしく
一気に読みました。
これ、NHKでドラマ化できそうだけど。
ドラマにする時は一応声を掛けてください。
キャスティング終わってますので。