大迫傑 ~ 走って、悩んで、見つけたこと
2019年 文藝春秋
東京オリンピックに合わせて出したと思われる。
1年延びても特に影響はない内容でした。
中学生の頃からずっと走り続けてきた大迫さんの
心の記録のようなものと受け取りました。
心に残る文章があったので、書留めました。
自分がやるべき事をすべてやっているのでスタートラインに立つということは
僕の中では一つの勝利。
一度決断したら終わったことはくよくよ考えず、次にどうするのかと考えるだけ。
マラソンはやっぱりきついものです。
でも目の前にあると避けられないから、向き合うしかない。
マラソンにおいて大切なことはなるべくシンプルにすること。
色々と考えてみたところで、大体の事はおきないもの。
環境が変われば孤独感は強まるし不安もあります。
だけど、やることさえやって耐えていればいずれは絶対に慣れる。
やらない理由と言うのは探さなくても簡単に見つかるものです。
不安は誰もが持つもの。
一度受け入れることも大切。とらえ方の違いだけで結局は同じことなのだから
ポジティブに置き換えるように気の持ち方を変えればいい。
辛い時こそ前を見るのではなく下を見て一歩一歩進んでいけばそんなに苦しむことはない。
足元だけを見ていれば、その瞬間瞬間に価値があるとわかる。
みんなもっとシンプルに考えるべき。
できた、できなかった、やった、やらなかったで判断すればいいのに
言い訳を探してしまう。その言い訳に価値はあるのでしょうか。
文章の前後に、MGCの事や、東京国際マラソンの事、その他のレース、
日常の事が書かれているので、切り取った文章で伝わるかわかりませんが
全体が非常にシンプルでまじめな印象です。
スナップ写真が所々に挟まれていますが、絵になってます。
人生相談したくなる・・・・
ポジティブに置き換えるように~。
一歩一歩進んで~。等々、を実行したいです。
一時代を築いた人の言葉は迫ってきますね。
このよ生きて行かなければと思います。
滲みました。
苦しい時は下を見て一歩ずつというのがリアルです。
まじめで譲らないけれど、全体は柔軟で変化を恐れない人という印象でした。