ハーモニカな日乗

すばら式ハーモニカライフ、ガーデニングなどその他日常雑多を綴る。

デジタルミキサー購入顛末

2019年09月04日 | ハーモニカがらみの話

4チャンネル入力のミキサーでは足りなくなったので、Soundcraft Ui16というデジタルミキサーを買いました。


発売当初、Wi-Fiが途切れてしまう、とユーザーから不評をかったミキサーでしたが、ファームウエアが2回アップデートされて少しは改良されたためか、最近のレビューは「言われているほど悪くないよ」というのが増えてきたこと、大幅に値下げされたことから、思い切って買ってしまいました。


12ch以上になるとアナログミキサーの値段のほうが高く、寸法も大きくて重たいというのも選ばなかった理由のひとつ。Ui16はコンパクトで重量は3.6kgと軽い。
もう一つの理由は、タブレットだけでなく自分のiPhoneでもコントロールが出来ることでした。
コントローラーは軽いに超したことはありません。家人から借りた400グラムの9.7インチタブレットでも大きくて重く感じましたから。

 

ボランティアで2回使ってみた感想は、Wi-Fiは障害物がなかったので3メートル、5メートルの距離は問題なく繋がる。問題はWi-Fi電波がたくさん飛んでいるところらしい。

iPhoneでのコントロールはゲインの調整だけはなぜか隣のフェーダーと連動してやるのに戸惑いました。小さいのでデリケートな調整はやりにくいですね。
それ以外、リバーブやイコライザの調整は1度設定して保存しておけばよいので、あとはミキサー本体とPA本体の音量つまみを自分の手で回すだけ(ここがアナログ的)。
タブレットは操作しやすいけど、演奏者でもあるので、置き場所に困りました(マイクスタンドに取り付ける器具があるようです)。
音的に不満はありません。

 

買う前、そして買った当初、YouTubeで日本や外国のチュートリアルビデオをたくさん見て勉強しました。
語学力がさっぱりの当方、外国のものは何を言っているか理解できないけれど、書き込みのほうはGoogleの「日本語に翻訳」で読めるので、多くの人が何が知りたいかよく分かります。
いずこの国の人も、Wi-Fiの設定、ルータの設定、有線イーサネットの設定がわかりにくい、Wi-Fiが途切れると文句たらたら。発売当初の2015年から2017年のものの投稿が多く、それに不満をのべているわけです。B社のミキサーもWi-Fiが途切れるというのは同じ。そんな評判を目にすると買うのに勇気が要ります。

ボクも言いたい。日本の代理店さん、売る気があるなら日本語の親切なビデオを出しなさい!と。

パソコンやルーターを新しくしたとき、設定がやっかいなのと似ていますね。最初でつまづくともの凄くストレスになりますものね。

ボクもさんざん研究して、マニュアル見ながらやってもつまづきました。やっぱりイラつきます。
まあ一息入れて、最初からやり直すと案外、見落としたところが分かるものですが。

 


↑立ち上げ当初の画面

というか、アナログミキサーは動かすべきツマミ類すべて目に見えるわけですが、このデジタルミキサーは立ち上げて最初に見えるのはメインと各チャンネルのボリュームフェーダーのみ。

そのほかの設定はすべてコマンドアイコンをタップしないと始まらない。いつも触っていないと忘れそう。
若い人ならなんなく覚えそうですが、記憶力が怪しくなったボクらの年代の人では触りたくないかもしれませんね。(メンバーで1人しか動かせない、というのは決していいことではありませんから)

 

エピソードは、このミキサーのためだけに、中古のノートパソコン(上の写真)を買いました。有線(LANケーブル)で繋いで設定に成功したので、1週間ほど放っておいていざ繋ごうとしたら、キーボードのNとBのキーが反応しない。 即返品しました。
新品のノートPCは値段が高い。ここが悩みどころ。

いくら多くても50人くらいの会場でしか使わない前提ですので、5メートルや10メートル以内で障害物があまりないならWi-Fiは繋がりそう。
となると、ノートパソコンは止めて、値段の安い8インチのタブレットを買ってルータのWi-Fiで繋く方法で保険をかけようかと思っています。

 


忘年ライブ

2018年12月25日 | ハーモニカがらみの話
12月19日(水)は獨協大学前のティールーム・ジュンで草加ハーモニカソサエティーの忘年ライブでした。
35周年記念コンサートの打ち上げをやっていなかったので、それも兼ねてのもの。



くじ引きで一人1曲演奏するので、なるべく早くやって飲み食いしたい。ぼくは2番目と喜んだけれど、そのあとギター伴奏や、IさんKさんとの合奏「ホワイト・クリスマス」があったので、結局呑めたのはだいぶ後。

ハンドベルでクリスマスソングをやったり、楽しい1年の締めくくりでした。

ぼくは今月をもってソサエティーは卒業です。
5年ぶりに復帰したのが2014年の7月。和谷先生の個人レッスンを本格的に受け始めたのとほぼ同じ時期でもありました。
あれから4年半。いまや仕事もリタイアしたし、ハーモニカを何の憂いもなく吹ける毎日。
35周年記念コンサートも終わったし、ここいらで自分自身に変化が欲しくなったのです。
70歳手前までにハーモニカの技倆をもう少し上げておきたい、というのも理由の一つ。

もともとは落ち着きのない、じっとしていられない性格ですから、いつも何かはやっているはずだけど。
さて。

ワッシーさんとあそぼう!

2018年11月17日 | ハーモニカがらみの話
新舞踊のヨーコさんの誘いで、17日(土)は新里文化センターで、とある子ども会の「ワッシーさんとあそぼう!」という催しにハーモニカで参加してきました。




子どもたちが対象ということで、浅見安二郎さんの教則本「ブルースハープ 聴いて×吹いて×楽しくマスター」(大泉書店)を引っ張り出してトレイン・バンプを一夜漬けで予習して行ったのは正解。それほど上手くいったわけではありませんが、存外受けて、ホッ。

また、テンホールズやクロマティック・ハーモニカの違いを演奏してみました。引き出しの肥やしだったテンホールズは久しぶりに陽の目を見たというわけです。クロマティックではカラオケをバックに子ども向けの曲をやったり。





踊りは、「おてもやん」、「花笠音頭」「河内音頭」。




ワッシーはドゥドムという太鼓。ドンドコドコドコという太鼓のリズムに子どもたちはおとなしく聞いているはずもなく、このあとバンバン踊り出します。
ワッシーはリズムで子どもたちと会話するんです。




ともあれ、小さい子どもたちを前にして演奏するなんてぼくは初めて。なんだかぼくの方が元気をもらった感じです。

ハーモニカ夏休み子ども体験教室

2018年08月03日 | ハーモニカがらみの話
昨日(8月2日)は中央公民館視聴覚室で「ハーモニカ夏休み子ども体験教室」がありました。



主催は中央公民館、講師は菊川先生ほか草加ハーモニカソサエティーのみなさん。

対象は小学1年~6年生。

ぼくは途中から参加したのですが、10数名の子どもたちが集まっていて、とても賑やかな体験教室でした。



子どもたちが手にしているハーモニカはシングルハーモニカやテンホールズ。
クロマチックハーモニカははじめてのひとにはちょっと難しいからです。(貸し出す本数も集められないけど)


最後に子どもたちは、「みんなのにんきものメドレー」(アンパンマンのマーチ、ドラえもん、ちびまる子ちゃん、ミッキーマウスのマーチ)を壇上で披露してくれました。
たった1時間半の学習とは思えないくらい上手でした。
子どもたちは覚えが早いですね。

こうして、ハーモニカに触れた経験を持つ子が増えるといいなと思います。

菊川先生は、機会あるごとに、特に最近はひんぱんにこどものハーモニカをという活動を行っています。
なかなか出来ることではありません。

たとえば、全国各地のハーモニカサークルが夏休みに、子どもたち(お孫さんとか)にハーモニカを体験させる機会を設けたら、少しでも次世代につなげられるのでは思いました。


名人について ~発表演奏会こぼればなし

2018年05月14日 | ハーモニカがらみの話

発表演奏会終了後の懇親会で、今回出演した合気柔術の達人、木村達雄氏と話すことができました。

昨年7月の秩父での合宿の時、「70歳からもっと強くなれる、これからです。私の師・佐川幸義先生がそうでしたから」と彼に聞かされたのが忘れられなかったからです。

紹介された大東流合気武術・佐川幸義氏(享年95歳)の生涯を書いた木村氏の著書『透明な力 不世出の武術家 佐川幸義』を買って読みました。佐川氏に触れたとたん数メートル吹っ飛んでいるなんていう話は目が点になるくらい。また、登場する人たちの稽古、鍛錬の量がハンパじゃありません。達人、名人といわれる人たちって、そうなんですね。



この本、修練という視点で読むと、金言の宝庫。非常に中身の濃い本です。
我が身に照らして、比ぶべくもない。


木村氏は、真剣による素振りを毎日3千回行う。
いったいどのくらいの時間で? と伺ったところ30分くらいとのこと。
一振り何秒


木村氏は席上、直木賞作家で剣豪小説も数々書いている津本陽氏はいま、実業之日本社の文芸Webマガジン「Webジェイ・ノベル」で、『深淵の色は 佐川幸義伝』を連載中で、連載第3話の25ページの終わりから26ページはじめにかけて、技術の習得に関して、和谷泰扶先生が登場します、と紹介してくれました。

「和谷先生に実際に教わると、もの凄い技術の集積に支えられていることが、はっきり分かります」 と木村氏に言わしめているわけです。
無料ですので、ぜひお読みください。

平凡な門下生であるぼくも「その通り」だと感じます。
音楽表現には技術が伴わなければなりません。その技術は日々の修練のたまものですが、怠け癖のある当方には溜息が出るばかり。

 
なお、津本氏には『孤塁の名人 ― 合気を極めた男・佐川幸義 』(文春文庫、現在入手不可)という『透明な力』が下敷きになったと思われる著書がありますが、この『深淵の色は』は、木村氏を通してみた佐川幸義の生涯ともいえるかたちの本になっています。


それにしても、
 
「70歳から上手くなる」

には勇気をいただきました。

「歳を取ってもまだまだ上手くなれる」という希望が湧いてきて、これからのぼくのテーマになりました。
(じつに楽観的だなと言う、もう一人の自分がいますけど)

さ、練習しよ。