ハーモニカな日乗

すばら式ハーモニカライフ、ガーデニングなどその他日常雑多を綴る。

イッヒの第9回発表会

2019年02月03日 | ハーモニカ
1月27日(日)、茨城県取手市福祉会館小ホールで行われたI.C.H.Society(茨城クロマティック・ハーモニカ・ソサエティー、略称イッヒ)の第9回発表会に行ってきました。
和谷泰扶先生が指導するサークルです。

イッヒには、ボクのハーモニカ仲間であり、草加ハーモニカソサエティーで和谷組と呼ばれる4人が参加しています。

プログラムには、「カルメン・ファンタジー」「トレド」「二つのヴァイオリンのための協奏曲」「チャルダッシュ・インターメッツォ」などなど、難しい曲が沢山並んでおります。ボクがやっていない曲もいくつかあって、曲のレベルは年々上がっています。

ソロの演奏は練習の成果が見て取れ、なかなか良かったと思います。感心したのは4曲演奏したアンサンブル。とにかく全体の音がよくなっていまして、演奏もまとまっていました。月1回の練習ですが、2時間の合同練習をみっちりとやっている成果でしょう。

発表会というハードルに超えるために一生懸命練習した結果、レベルアップしていくんですね。

ソロ、デュエット曲ともにボクもやったことのある曲がいくつもありました。それらの曲は和谷ファミリーのベーシックな曲になってます。
ですからデュエット曲については上のパート、下のパートどちらも吹ければ、仲間が集まって演奏できるというわけです。

ボクは年末から発表会直前まで、勉強会を設けて特訓しましょうと言って、計5回、IさんとKさんのデュエット曲の練習に付き合いました。一緒に吹いてみると、自分のことはさておいて、人のことはよく分かりますね。この箇所、先生ならこう言うだろうな、とか。ボクにとっても復習になりましたし、結構楽しめました。
Iさん、Kさん、本番では多少のミスがあったにしてもちゃんと吹ききったこと、そして、こんなに難しい曲を吹けるようになったんだと、ちょっと感動していました。


じつは、練習に付き合う過程で、ボクが二人に再三言ったことは、腹式呼吸のこと。そして吹き吸い(レガートで吹くとか、吸う音が短いとか)と大きな音。
呼吸法がちゃんと出来ていないと音が詰まったかんじで、伸びやかな音にならないんですね。それが出来たら苦労はしないのですが。
大きな音はノドをめいっぱい開けて、お腹の底から押し出すように息を吐かないと出せません。
ふだん、お家で大きな音を出して練習していないとすぐには出ないものなのです。(ボクだってまだまだなのですが)。家族が居たりするとあまり大きな音を出せないのが実情なんですね。
また、発表会が迫っているからといって、目先の曲だけやっていると基礎練習がおろそかになりがちです。そんなにすぐに上手くなりません。 幸い、練習時間をたっぷり取っていたので、そうした基礎的なことを学ぶ時間が十分有り、「息を押し出す感覚」もあと少しで分かる、というところまで来ました。


腹式呼吸を説明するには、その原理、身体の構造、そしてお腹周りの筋肉をどう使うか、を知らなくてはいけません。改めて調べてみましたが、絵や文章、言葉で説明しても、理解は人それぞれ。
ハーモニカを持たず、単に息を吹き吸いする腹式呼吸は出来ても、ハーモニカを持った途端、唇、舌、首、肩、手首、腕などあちらこちらが緊張して、別物になってしまう。脱力できない...。ああ、かつてボクもそうだった....。

いつもながら、日々勉強です。

「YO-ENライブ 昭和歌謡スペシャル 第5章」at ギャラリー・ビブリオ

2019年02月03日 | ライブ鑑賞
1月26日(土)、大阪在住のシンガーソングライター・YO-ENさんのライブが国立市ギャラリー・ビブリオでありました。
題して、「YO-ENライブ 昭和歌謡スペシャル 第5章」。
今回は1月18日から10泊11日の関東ツアー中で、この日が4回目のライブとのこと。

彼女がビブリオに登場するのは、2016年の2月の中川フォークジャンボリー「浅川マキの夜」にゲスト出演して以来、今回で5回目という。ボクが聴くのはたぶん4回目かな。



平成が終わろうとしている年明け、「昭和歌謡」を聴くなんて、なんか時代がさらに遠ざかっていく感じがする。
60年代後半から70年代、10代後半から20代の終わりの記憶がボンヤリ浮かぶ。40~50年も前の歌だよ。




打ち上げは、ライブ会場だったお座敷にちゃぶ台を揃えて、田舎の法事さながらの宴会になる。主役は真ん中に座る。これはここでしか味わえない貴重な打ち上げだと思う。



小坂明子の「あなた」は少女漫画の世界ですよね、斜め向かいの若い女性が言う。
そう聞こえても不思議じゃないけれど、違うな、16歳の少女があまりにストレートに歌ったので気恥ずかしかったけど、あの時代の僕らの夢そのものだったんだよ、分かるかな~。
地方から上京した次男坊、三男坊や次女、三女が結婚して小さな家を建てる夢、そして希望。
当のボクがそうだったからさ。

今回のセットリストにはちゃんとストーリーがあったのだそう。
オープニングは、日吉ミミ「たかが人生じゃないの」に、続いて、岸洋子の「希望」。
あの時代、けっこう虚無的な歌もあったりしながらも希望があった、なんて。

彼女の歌を聴いて、あのころの甘美な残像が蘇えって切ない。
だが、それに酔いたくて聴きに来たともいえる。

回を追うごとにYO-ENさんの人気が高まっているようだ。ビブリオの店主の十松弘樹さんの強力なバックアップというか熱意が実っているのだ。ぼくの横には、彼女に惚れ込んで、銀座のあるところでライブを企画してしまったという青年がいた。彼女には、他の人に聴かせたくなる、何かがあるのだ。
でも、あんまりメジャーになって欲しくない気持ちも一方ではある。


アンコールとして、アカペラで歌った浅川マキ「夜が明けたら」は絶品だった。



何かが乗り移ったような気がした。

YouTubeで彼女の歌は沢山聴けるけど、狭いライブ会場で聴くのをおすすめしたい。