。年明けから始まった江戸時代の出版王蔦屋重三郎(蔦重)の物語NHK大河ドラマ「べらぼう」はおもしろい!
私自身は浮世絵の製作の裏事情をどう描くかが興味、北齊ウタマロはいつ登場するか、待ち遠しい。
私自身は浮世絵の製作の裏事情をどう描くかが興味、北齊ウタマロはいつ登場するか、待ち遠しい。
江戸時代の出版事情、現代とそっくり。19日の第3話は(千客万来「一目千本」)
は蔦重が資金を集め人気絵師北尾重政と共に女郎を花に見立てた遊郭吉原の情報本『一目千本』を 作った。この『一目千本』は評判を呼んで吉原に客足が戻る。これって、現代の就職、住宅、中古車情報誌のビジネスモデルの原型のよう。企業がお金を出して広告を出稿しているのと同じ、売れなくとも発行元は必ずもうかる。今の読者はネット情報にシフトしてしまっているけど。
第1話で田沼意次が蔦重に吉原の不振は客を呼ぶ工夫が足りないのではないかと言った台詞が耳に残る。いくらなんでも時の老中に一介の町民が目通りできるわけない。ドラマだな。
第1話で田沼意次が蔦重に吉原の不振は客を呼ぶ工夫が足りないのではないかと言った台詞が耳に残る。いくらなんでも時の老中に一介の町民が目通りできるわけない。ドラマだな。
ドラマの展開、なんか今の出版界そのものだと私には見えてしまう。むかしむかしインターネットがなかった半世紀前、本屋さんは最新の情報(流行)が満ちあふれていたんだ。いま読者は本屋さんに足を運ぶ動機が失せてしまった。コンビニの雑誌コーナーにひとは立っていない。
聞くところによると韓国は若い人達に読書ブームなんだそう。同国の女性作家ハン・ガン(韓江)さんが2024年のノーベル文学賞を受賞したことによって若い人たちに読書することがおしゃれになっているらしいのだ。皮肉屋の当方、まあ、いつの時代でもこんなノリのよさは若い女性達が担っているに違いないと思う。80年代末村上春樹さんのミリオンセラー『ノルウェイの森』(濃い緑色の表紙)を持っていることがおシャレだったことを今の人は知るよしもないでしょう。
かつて外国の女性達はロングバカンスに持っていくお薦めのミステリーは何か情報交換が盛んだと聞いた。リゾート地の別荘のテラスでロッキンチェアでくつろいでミステリーを読む光景はオシャレだなあと想像した。その頃今のように長い休暇は取れない時代だったよ。古いな私は。