教育委員会傍聴してみませんか

　いじめ問題への対応をきっかけに、政府からも、中教審からも、一部の首長からも教育委員会の現状に対する批判の声が強まり、廃止論が勢いを増している。

　これをチャンスに教育の政治統制を強めようという動きには警戒しなければならないが、教育委員会自らも改革すべき点が多々あることは間違いない。
　
　教育委員会の透明性を高め、市民との距離を縮めることは基本中の基本である。

　昨年の９月議会一般質問で教育委員会の在り方について取り上げた。ここで教育委員会の会議日程や会議録のＨＰなどでの公開を求めた質問に対して、教育長は下記のように答えた。

　本市ホームページにおいては、現在のところ委員会の会議日程や傍聴手続、会議録の公開はしておりません。
　教育委員会という合議制の執行機関として、適切な意思決定を迅速に行っていくためには、各委員が会議において常に活発に議論していく必要があり、こうした意思決定の過程を公開することが、住民が教育委員会を身近にとらえ、各種施策に関心を持つことができると考えられています。
　こうしたことから、会議の積極的な公開は、全国的に取り組みが進んできているところであり、今後は会議録の作成のあり方を含め、公開に向けた検討を行ってまいりたいと考えております。

　この答弁を受け、ようやく今年５月の会議から珠洲市のＨＰで会議日程が公開されている。

　半歩前進ではあるがＨＰにアップしだけでは気づかない人も多いだろうし、関心はあってもいざ傍聴となると気後れしてしまう人もいるだろう。残念ながら日程が公開された後の５、６、７月の会議も傍聴者ゼロが続いている。

　次回会議は下記の通りとなっている。
　◇　日時　８月２０日（火）午後３時～
　◇　場所　市役所４階会議室

　私はいまのところ、途中退席となるかもしれないが傍聴できそう。

　一般質問でも述べたが、教育委員会を監視するなどといった仰々しい話ではなく、学校教育や社会教育、スポーツ行政などについて、どんな議論がされているのかまずは聞いて、関心を高めてもらえればありがたいし、まちの中で教育行政のことが少しでも話題になればと思う。

　興味のある方、傍聴にいきませんか。