北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

「S-1の活動性否定できず」に北電の反論を促す 第13回口頭弁論

2015-03-05 | 志賀原発廃炉訴訟


午後1時半から金沢地裁で志賀原発を廃炉に!訴訟の第13回口頭弁論。

今回の原告意見陳述は林秀樹さん(金沢市)。



30年以上にわたって志賀原発反対運動に関わってきた林さんは、かつて反対運動の先頭に立って奮闘してきた西海漁協組合長だった故・川辺茂さんの活動を紹介し、石川県が志賀原発建設のために西海漁協ごろしに奔走した歴史を暴く。
さらに川辺さんの生前の言葉を紹介する。
「人間のやることに絶対はない」「したがって『絶対安全』の『絶対』が要求される原発はやめるべきである。にもかかわらず原発を強行するなら、それによる事故は事故ではなく『犯罪』である」
福島原発告訴団の北陸事務局長も務める林さんは、福島原発事故を起こしながら誰も刑事責任を問われない不条理を批判し、志賀廃炉への決意を表明した。

続いて弁護団から本日提出した準備書面についての要約陳述がおこなわれる。
前回、前々回と北電が私たちの主張に対して提出した反論への再反論である。

宮本弁護士は施設直下の活断層(S-1)について、従来の主張をさらに補強する主張をおこなう。



今回の主張の中心は敷地内断層問題を議論している原子力規制委員会の第3回・第4回評価会合での各専門委員の主張の解説である。
先日少し紹介したが(こちら)、法廷での私たちの主張と評価会合での専門委員の質疑・主張がかみ合い、今回の宮本弁護士の陳述につながっている。
評価会合のやり取りを傍聴するだけではその意味するところなかなか理解しづらいが、宮本弁護士はその核心部分を超わかりやすくパワポを使って解説(書面の作成よりパワポの作成により時間がかかったとのこと。力作である。近日中には原告団ホームページにアップします)。
傍聴席はもちろん、裁判長にもしっかり伝わったものと思う。

弁論終了後の進行協議で裁判長は、今日の宮本弁護士の陳述に対する再々反論を北電に求めた。
裁判所も大きな争点として認識しているということである。

評価会合では、北陸電力は専門委員の追及に対して満足な回答ができなかった。
法廷で被告弁護団はどこまで反論できるのか。
次回(5月25日午後1時30分~)の大きな注目点である。
さらにその前にはおそらく6回目となる評価会合が開かれる。
その議論は北電の反論にも大きな影響を与えると思われる。こちらも注目!

次回は北電から残った反論が出され、私たちも再々反論を提出する。
弁論はかなり煮詰まってきている。
終盤戦である。



口頭弁論終了後、北陸会館での報告集会。







今日は福井で大飯・高浜原発の差し止めを求めてたたかう福井の原告団からも多くの参加をいただいた。
松田事務局長から福井のたたかいの報告を受ける。
3月11日、仮処分の2回目の審尋が開かれる。決定はかなり早くなりそうとのこと。

またまた福井地裁から全国ニュースが流れる可能性が高い。
安倍政権の暴走を司法が歯止めをかける動きが広まることを期待したい。

石川からも大きな関心をもって見守りたい。


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