北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

学校の電燈は何時に消える?

2014-03-26 | 教育
 学校の教職員の超多忙化が言われて久しい。
 改善策を立てるにはまずは実態把握からということで教育長に勤務実態調査を求めてもやらないという。

 様々な角度から多忙化解消策を求めてきたが、なかなか成果は見られない。

 そこで3月議会は少し角度を変えて、各学校の施錠時間を聞いてみることにした。学校は昔みたいに宿直の先生がいる時代はとっくに終わり、警備会社が管理しているから、最後の教職員の退校時間は確実に記録に残っている。

 3月議会の質疑では、私の意図したところの回答を得られなかったので、後日、情報公開で月別、学校ごとの施錠時間の一覧を入手する。
 期間は今年度4月から1月までの10か月間。
 
 これによると、小学校では夜9時以降に施錠された日数が最も多いS校では、4月と9月で19日にのぼる。これらの月は土日を除けばほぼ毎日9時以降まで電気が付いていることになる。10カ月の合計では136日である。
 夜11時以降で見ると、10か月間で39日、最も多い月では7日間もある。

 中学校でもM中学校が5月に19日。10カ月では137日にのぼるが、8月の夏休み期間中が6日(夏休みなのに6日も!)なので、それを除く9カ月平均は14.6日。
 夜11時以降は10か月間で26日、最も多いのは10月の5日間である。

 もちろん、これは最も多い学校であり、ほぼ毎日夜9時前に退校している学校もある。
 同一教職員がいつも一番遅いとは限らない。1人だけか複数で残っていたかもわからない。
 そういう意味では超過勤務の全体像を示すものではない。
 
 しかし、一方で夜9時以降に退校する先生が、それ以外の日は5時に帰っているとも思えない。毎日、勤務時間後に少なくとも2~3時間、多い時には4~6時間という勤務実態が浮かんでくる。
 
 また、今回の資料は施錠時間なので朝何時に登校しているかはわからない。30分から1時間前は普通だろうし、人によっては6時前に登校して仕事をしている人もいる。
 お昼の休憩時間も規定の45分どころか10分程度である。
 土、日の少なくとも1日は登校している先生は珍しくない。
 さらに持ち帰り仕事もある。

 県教組の勤務実態調査でも約4割の教員が月80時間以上の超勤という実態が示されている。

 健康被害が生じてからでは遅い。1人ひとりの勤務時間を把握し、対策を立てることが急務である。

 
 


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