つい1ヶ月前までの暑さがウソのように冷え込んできた。いよいよ薪ストーブシーズンの到来だ。うちのストーブはヨツールのパイス8。2001年から使っており、今では生産中止になっている旧型だそうだが、デザインもなかなか気に入っている。今シーズン初めての使用で、夏の間に煙突掃除や壊れた部品の交換をしてあり、扉のガラスもきれいに磨いてあるので炎がきれいだ。薪は家の周り、納屋の周り、車庫の両脇など所狭しと積み上げてあり、2年分程度は確保してある。
ここ10年ほどで、珠洲市内でも薪ストーブを入れた家庭が一気に増えている。薪ストーブを入れる動機は人それぞれだろうが、やはり薪ストーブライフに憧れて、という人が多いのではないだろうか。地球環境問題を意識して、という人は早々いないだろう。むしろCO2排出で環境に悪くはないだろうかと心配している人もいるかもしれない。
ここで雑誌「薪ストーブライフNo.8」に掲載されていた「薪ストーブの環境効果はハイブリッド車5台分」という記事を紹介しよう。
そもそも木を燃やしてもその成長過程まで考えればプラスマイナスゼロでCO2の量には影響を与えない。これをカーボンニュートラルと言って、とにかく環境に悪影響と言うことはまずない。ではCO2排出削減効果はどうだろうか。年間6立米の薪を使うとして(うちも大体それくらい)石油ストーブの代替と考えれば灯油換算でCO2を約3t削減することになるそうだ。これは年間走行距離1万キロのハイブリッド車4~5台分だそうだ。設置費用を考えるとその差はもっと拡大することになる。詳細な数字は同書に譲るとして、森林の保全、再生効果も含めると、さらに効果は大きくなる。
薪ストーブ、珠洲焼、塩田、そして薪風呂と、薪の需要の拡大は豊かな生活プラス環境効果プラス薪生産の産業化という効果がある。珪藻土の工場や炭焼小屋も含めて、窯と煙突の拡大は珠洲の地域起こしのシンボルである。
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