ブログ仙岩

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昨日と何も変わらぬ元旦の朝

2016-01-01 08:54:41 | エッセイ
おはようございます。平成28年を迎えることができました。喪に服しています。

あぶくま抄に、約40年前の小林金次郎著「ふくしまの玩具」に、正月は親子で凧揚げをし、父親が日本の文化を伝える場でもあった。男子の健やかな成長を願い、より高く上げて厄を払い、上を見上げることでより健康で無病の祈願もあったと。

しかし、昨夜の紅白、三山ひろしの「お岩木山」の2番の歌詞で、山よ山よお岩木山よ おふくろがわりに聞いてくれ がカットされて、男の義理とか人情などに・・・で終わった。

紅白歌合戦の目的を忘れて、幕間の余興を主にしている感じである。紅白歌い修めの森さんは「おふくろさん」をしんみりと唄え上げていた。世帯交代が進む中で、ぎんぎらぎんではないが、舞台の背景が華々しく大変目に悪い。

天声人語に、除夜の鐘とともに、大晦日のざわつきが嘘のように、静かに引き締まっている。自然の風景は何も変わっていないが、神社や寺の前で柏手と合掌をする。

「御降(おさがり)」の日本海側は荒れた天気でも、太平洋側は晴天で、東京の空には雲一つないと報じていた。

このめでたい日に降る雪をおさがりと先祖は表現した。幸せ、しあわせ、シアワセの3つの幸福で、シアワセは熱燗が腹にしみるかんじで、しあわせは赤ちゃんの寝顔を見る両親、幸せは人生の願望で、幸福の範囲が広がり一家団欒となろう。

何はともあれ、年の初めを幸せに、気分新たに復興の5年目としたい。