ブログ仙岩

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働き癖の日本人が変わるには

2016-01-13 08:42:41 | エッセイ
あぶくま抄から、日本人は世界一休みに無関心だそうだ。働きバチと皮肉られ有給休暇を取るのに罪悪感を覚える。

調査によると、年に何回有給休暇があるか知らない日本人の割合は53%で、欧米やアジア26ケ国で最高という。2位のオランダでも38%を大きく引き離している。私も休暇をとることに罪悪感を覚えた一人である。

福島県内の被災地自治体職員の7人に1人うつ病などのストレスを訴えているという。

一方福島市で避難生活している浪江の70代の男性は、震災直後びっしりと避難先での出来事や出費の内訳、健康状態を細かくノートに記録していた。原発への怒り、そして必ず帰ると書いていた。が2冊目3冊めになると文章は少なくなり、5冊目の昨年10月最後の頁には「散歩」と書いて終わってしまった。茶飲み友もいないので歩くのが日課となっていた。

また、認知症の避難者は無意識に故郷を目指し、双葉郡内で亡くなっている方が見つかったと警察官はいう。

動く、働くは勤勉、休むは怠惰の日本人の感覚、動いていれば仕事をやっていると他から見えるように、常に他を気にしている。日の丸のお上感覚である。

それに対して、外国人は、長く働いているのは能力がないと見られるから効率よく動き、休む必要が生まれる。短時間で量をこなす。だから、今夜7時に会食しましょうと約束しても、7時に集まる人はいない。始まるのは7時半から8時近くになる。

集団主義から個人主義に変わり、お上的感覚を捨て、効率の良い働き方をすれば当然休むことが必要になる。