ブログ仙岩

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歌会始で福島を詠む

2016-01-15 09:11:29 | エッセイ
小正月のかせどり、団子差しなど各地で正月行事が行われた14日、皇居宮殿「松の間」で歌会始の儀が、皇族14首、一般16首のうち入選者10首などが伝統的な節回しで披露された。写真は今朝頂いたお祝いのお赤飯。

福島の菊地イネ(82)さんは被災地の除染の一瞬を垣間見た光景を読んだもので、「休憩所の日向に手袋干しならべ除染の人らしばし昼寝す」。

ふるさとの復興願いて語りあふ若人たちのまなざしは澄む・・・と雅子様がふたば未来学園を視察した時の思いを詠んだ。

また、秋田の鈴木仁さんは「野馬追の一人となりて風にたつ相馬の空の澄みゆく朝」と」野馬追を詠んだもので佳作にはいった。

感銘したのは「人知れず献体手続きしてをりぬ伯母を見送るくんちの街に」長崎県渡部誠一郎さんの歌であった。