1月30日の午後、ANAにて熊本に向かう。
天候が悪く、羽田を発つ時に「福岡または羽田へ戻る事もある」とアナウンスされた。何とか、熊本空港に予定どおり着陸できた。 今回の訪問は、熊本で事業をしている友人のTからの招請による。
来春に開校を控えた、彼が理事長を務める医療学校・福祉施設の視察が主目的。
Tとは、40年前の学生アルバイト先、「三越デパートの雛人形売り場」で一緒になった。訳も分からず、雛人形の販売員をやった仲。
それ以来、何故か気が会い長い付き合いとなった。地元、熊本に帰ったTは、県会議員の秘書となったが、その事務所を30歳で決別。未知の分野で事業を立ち上げた。防水関係の建設業だった。
しゃにむに働いたことだろう、幾度かの建設不況もものとせず、事業業は順調に発展した。熊本に留まらず、九州全域に渡り仕事を広げた。
云うに言えん苦労もあったろうが、持ち前のバイタリティと事業意欲で乗り越えている。
Tの台詞は「事業は赤字にするようでは駄目だ」だ。こっちは、頷くのが精一杯だ。
周りの話では、社内では相当に厳しいそうだ。そうでなければ、創業以来、黒字・業績拡大はできないだろう。
そのTが、7年ほど前、不況で就職先がない学生を見兼ねて始めたのが、医療系の専門学校の創立であった。これからの時代と働き先を考えて始めたものだった。
許認可や、資金、教職員の確保に苦労をしたそうだが、今や、卒業生は100%の就職率を誇ると言う。
そのTが、今度は二校目となる学校を熊本駅前に開校する。「熊本駅前リハビリテーションカレッジ」と命名され、これから学生の募集がスタートするようだ。
元スパーの跡地を応札したもので、学校の他、社会福祉施設と商業施設も入る規模になると云う。
Tはすっかり、事業家になっていた。
Tの事業意欲、先見の明、実行力に今更ながら敬服し、施設を見学。旧交を温た。