2/5(金) 今日のメニューは揚げ物となった。メニュー選定に困ったときの「揚げ物頼み」と云うやつだ。毎朝同じような食材しか出てこない、料理のレパートリーが限られているので、出来上がる品も知れている。そんな中で蓮根の挟み揚げ」「掻揚げ」が今朝のメニュー。レンコン挟み揚げと掻揚げの他に、豚バラを揚げたものを青紫蘇ドレッシングで味付けした。
他には、「卵焼き」と「ホウレンソウのお浸し」で打ち止め。それと云うのも、掻揚げがメニューに加わると小さな弁当のスペースを喰いすぎるのだ。喰われる側の掻揚げが、喰ってしまっちゃ洒落にならねえ!
今朝の7時41分だかに、突き上げるような地震があった。一瞬驚きましたよ。と云うのも、長女の弁当を先に詰め終え、残った掻揚げの最後を揚げながら、レタスを茹でていたのだ。大急ぎでガスの火を止めたのは云うまでもないが、その後も暫しガスの使用を控えて様子見となった。電車が遅れたのは云うまでもないか・・・。
―地震と手相ー
地震と云えば、昨日パシヒィコ横浜で始まった「震災対策技術展」に行った。取引のある某社が出展しており、配布用のパンフレットや映像を納品したので、ご挨拶かたがたスタッフに同行した。その展示会で、起震車でデモをしていた「関東大震災」の時の揺れを暫く見入った。車の中で揺れている人の様を見ながら、今度大きな震災が来ると、どんな揺れ具合だろうかと。それが、早速に今朝の地震だ。大したことはなかったが、昨日の今日。予知能力が高いのかな?
その震災展を視察後。中華街に「水餃子」で人気の店があると、スタッフが予約を入れていた。四人でその店に向かった。昼と夜は食事を抜く週間に入っていたが、前夜の「隠岐牛」につづき中華ランチになるとは。世の中は皮肉なものだ。老いては子に従え、オヤジはスタッフに従えだ。オヤジは黙って、水餃子。ついでに、ビールと紹興酒だ!
中華街をぶらつくうち、食後の煙草を吸いたくなった。通りのビルの前に小さなテーブルが出ており、そこに灰皿があるのを発見。建物内を見ると、手相見が集団で入っている店先だった。一服点けて紫煙を楽しんでいると、案の定だ。「手相はいかがですか?」と水を向けられた。一宿一飯ならぬ、一服一吸いの恩義だ。大枚千円を払って五分程両手を広げた・・・・。
手相見が佳境に入ると、これからは追加料金ときた。そんなもんだとは承知の助、これで結構だと、ご辞退を申し上げた。佳境に華僑、流石は中華街であった。手相見は、私の人生をなぞるようなことを言った。私は分かり易い男なのだ、きっと!
手相見と云えば、二年前になるか、函館で風が吹き抜ける人通りも疎らな街角、呼び止められてこれも一興かと千円を奮発した。あの時は、ライターのHASHIMOTO氏と一緒だった。酒が入ると、こんな戯れ事にふっと気が緩むのは生来の間抜け由か・・・。
-九十六歳-
今日、二月五日は大伯父の誕生日。九十六歳を迎えた。半年ほど老人ホームに足が向いていなかったが、今日の昼、小さなショートケーキとノンアルコール・ビールを持ってお祝いに行った。年相応に弱ってはいたが、それなりに元気と云えようか。耳と目はすっかり弱っているが、私のことは判った。
施設のスタッフに様子を訊くと「それなりに元気です」とのこと。この施設の、男性最高齢だそうだ。「何処に住んでるんだ?仕事はしているのか?」など、同じことを三度づつ訊かれ、三度づつ応えた。別れ際に「生きているのか、死んでいるのか、分からんような気がするよ」と言った。
長生きしたらしたで、生き仏のように枯れて行けるといいのだが、生身を背負ったままで生きていくのはしんどいだろうな。大伯父の心境や如何に・・・・。何はさておき、長生きをしてほしいのだが・・・・。