7/11(木) 朝の弁当作りを済ませて帰省の準備をした。と云っても大したことではないが。二ヶ月ぶりに故郷に向かい、母の新盆を執り行うためである。田舎出の長男としては避けられぬ務めである。
曇天の羽田を発って一時間半後には高知空港に降り立った。厚い雲を抜けて上空に至ると、光輝く青空があったが、下降すると何時、室戸岬上空を過ぎたのかわからなかった。更に下降して故郷を臨める辺りも遥かに霞み見分けがつかぬ程であった。
高知空港は物部川の河口、太平洋がすぐの処にある。空港を出ると曇天ながらも午前中に降った云う雨の水溜りがそここに残っていた。何時通りに妹夫妻の出迎えで実家に戻った。
仏壇に線香を供え、安田川に掛かる橋を渡って墓参。川は泥水までとはいかぬが、濁り川幅一杯に激しく流れていた。稚鮎の遡上が少ないことに加え、洪水続きで今年のアユ漁は全く期待できないとのこである。
サラダに冷奴、トーストの早い一人晩飯を済ませるとやることがない。何時も使う部屋に垂れこめると、窓外から聞こえてくる蛙の大合唱すらも煩く思えない。あれほどゲコゲコガウガウと鳴くのが、一斉に止まる瞬間がある。不思議な一瞬である。
と云うことで、帰郷報告を終わり今朝の弁当を記す。
何時も通りに二つの弁当。鴨葱と云うことで、合鴨をネギと焼いた。豚肉を焼肉風にし、スクランブルな卵焼き。口直しは昨日と同じ野菜の甘酢漬けである。
明日から弁当作りは暫くできない。一人飯が多くなるので過食に気を付けねば・・・。