井の頭線池ノ上駅の線路沿いに、今なお残る100年前の帝国大学農学部の境界標石の配置が、2つの水路を挟んだ帝大農場の敷地の形状と深く関係していたことをひとり納得したのが前回の歴史散歩だったのでした🐾
ブログ記事➡︎世田谷・池ノ上駅の帝大境界標石と旧会計監査院官舎 - マイmy巷話
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そんなふたつの水路の帝大農場側のほうは、三田用水の分水路と違って、いまではめったに入り込めない場所になっているのです。
というのも、池の上側の帝大標石から井の頭線の線路を越え、木々に囲まれるその場所は、今では国家の第一線で活躍する技術者が集まる東大の研究所になっているからなんですね❗️
そんななか、オープンキャンパス開催のお知らせを、たまたま街の掲示板で知りまして、早速予約をしてみました。
出かけるまえにGoogle地図を見てみます👀
南東側の敷地と建物が、帝大農場の水路があったと思われる場所に沿って、不自然な配置に置かれています。
これはなんだか期待感がもてそうだ。。
それらの建物をキャンパスマップで確認すると、インターナショナルロッジとCOMAハウスあたりでしょうか。。
もし、水路や暗渠があるとすれば、その間あたりになるのかな❓
とにかく、そこを目指して出かけてみましょう🐾
当日はとても晴れた週末になりました☀️
正門を入って、入場チェックを済ませてから、いよいよ探索ははじまりますっ📷
いつもは正門の外からのぞき見ている13号館は昭和初期の航空研究所時代から残る貴重な建築物のようです。
くわしくは省略しますが、戦時中に帝大農学部は本郷に移転をしていて、ここは国の航空技術を研究する場に変わっていたのです。
そして、いまではこの建物がキャンパスのランドマークになるのかな。。
また、15号館も戦災を免れて、長い歴史を背負った昭和初期の建物❗️
おそらく帝大の農場時代から残っているのは、紅葉の頃には我が家から美しく見えている、このメタセコイアの並木だけかもしれません。。
と、めったに入り込めない場所✨に、目をキョロキョロ、足をウロウロさせながらも進んでいきまして、いよいよ敷地外れまで辿り着きました。
左手がお目当てのインターナショナルロッジのようです👀
確かに地図で見たように、フェンスがゆるくカーブをしていますが、ロッジの敷地内の駐輪場や通路に暗渠の跡は見当たりません。
この水路の用途が農場用水路、もしくは周辺への水害対策用に掘られた排水路かもしれないだけに、暗渠にしておく必要もなく、埋めてしまったようですね、、。
COMAハウスから回り込み、キャンパスの最奥部まで来ましたが、やはりここにも水路のあとは見当たりませんでした。。
すぐ先には井の頭線の架線も見えています。
かつての水路は、先程のフェンス沿いから未舗装のこの場所を抜けて、線路向こうの帝大標石のある場所へと続いていたはず❗️
とすると、、まぁるい形をしたこのクスノキが線路向こうからいつも眺めている木々になるのか。。🤔
こうして、帝大農学部の水路が跡形なく失われていたのは、ちょっと残念でしたが、普段はめったに入れない場所で、貴重な建築や木々を見学することができたのは、このあたりをよく散歩するワタシとしては立派なお土産になったようです。
まぁ、100年以上前の小さな水路探しを目的に、国の最先端✨な場所にノコノコ出かけてくるヒトはまず、いないでしょうけどっ笑