十数年前、立山の室堂平(標高2450m)で4年間生活したことがありました。当時はまだフィルムカメラが主流だったので、私も立山の自然をリバーサルフィルムで写していました。これらのフィルムにはたくさんの生きものが写されていますが、リバーサルフィルムのデジタル化には手間暇がかかるので、ほとんどの写真は残念ながら整理せず放置されたままです。
冬の間はここで紹介する材料が少ないので、過去の立山の写真をすこしずつ整理しながら、記録に残すという意味から紹介していこうと思います。(街の景観は十年もすれば変ってしまいますが、人為の加わらない自然は十年くらいではほとんど変わらないと思います。)
一番手は、トホシハナカミキリです。一番手にした理由は、以前にデジタル化を試みた数十枚の中の一枚だからです。一の越から東一の越に向かう登山道の傍らで、ハクサンフウロの花にきていました。撮影時の状況などは、まったく思い出せません。トホシハナカミキリは、本州では高山帯で見られ、ハクサンフウロやウサギギクなど草本類の花に集まります。
《ハクサンフウロの花を訪れたトホシハナカミキリ 1999/08/05》