カワトンボの分類は、先天的に分類センスに問題がある自分には難しくて、何とも理解できません。
ウェブサイト『神戸のトンボ/トンボ成虫標本箱リスト/カワトンボ科/ニホンカワトンボ』)によると、少し前まで、カワトンボ属は、一般的にニシカワトンボ,ヒガシカワトンボ,オオカワトンボの3分類群(研究者によって,1種で3亜種に分類,ニシオオカワトンボとオオカワトンボの2種とニシカワトンボの亜種としてヒガシカワトンボ1亜種など,研究者によってさまざま)に分けられていましたが、最近のDNAを使った系統学的研究によって、若干の例外を除いて、ヒガシカワトンボとオオカワトンボが同一種、オオカワトンボ Mnais costalis としてまとめられ、その後、日本蜻蛉学会の標準和名検討委員会においてこれらの和名が改められ、オオカワトンボをニホンカワトンボ,カワトンボをアサヒナカワトンボと称するようになりました。結論的には、おおざっぱに言って、以前のオオカワトンボとヒガシカワトンボがニホンカワトンボに、ニシカワトンボがアサヒナカワトンボに改称されたと考えればよいようです。
ここで見かけた橙色翅型カワトンボは、前縁沿いに不透明な部分が広く広がっているので、ニホンカワトンボとしてよいようです。
《前縁沿いに不透明な部分が広がっているカワトンボ 2016/05/08》
《透明翅型のカワトンボ 2016/05/08》