水田地帯の中を通る農道を犬と散歩していて、ススキの葉に何かがとまっているのに気づきました(瞬間パターン認識なのでしょうか?ススキの葉ではない何かを横目で感じました)。
近寄ってよく見ると、ツユムシの仲間が下向きにとまっています。しかも、腹部が途中でなくなっています。何かに食べられたのか?と思い、もう少し近寄ると、腹部を180度近く折り曲げていたのです。ツユムシのこのようなポーズは、これまでに見たことがありません。風が吹いていて揺れるので、葉が邪魔してうまく撮れません。邪魔になる葉を除けたりしていると、気配を感じて逃げてしまいました。
ひょっとして産卵していたのかと思い、帰宅後ネットで「ツユムシ」「産卵」で検索すると、ピッタリあてはまるブログが見つかりました。ウェブサイト『ツユムシブログ/産卵』です。長くなりますが、その内容をそのまま紹介します。
「今日は産卵しているところを写真に撮れたのでお見せしましょう。
ツユムシは、薄っぺらな葉の中(表側と裏側の間)に産卵します。彼女たちの産卵管(腹の先についている)は、いわゆる鎌形をしており、それを葉の間に差し込むのです。
まず、産みやすそうな場所を口で調べて探し、見つかったらそこに軽く噛付きます。次にお腹をエビのように丸めて産卵管をあごのところにもってきます。ここには産卵管をガイドする溝があるようで、そこをスライドさせながら葉の中に産卵管を潜り込ませます。完全に潜り込んだところで、お腹から卵を葉のほうへ移動させ、それが終わったら産卵管を抜き出します。これで卵を1つ産んだことになります。
だいたいこれだけを3~5分ぐらいで終わらせますが、ほとんどは卵の移動にかかっています。葉に産卵管を差し込むのは意外に簡単なようで、あっという間です。
産卵後の葉は、少し膨らんでいるので、産んだことを知っていれば見つけることは難しくありません。しかし、知らないと、葉の中に卵があるなんて思いもしないほど、巧妙な産卵です。これなら外敵にも気付かれずにすむでしょう。」
このツユムシの仲間は、後脚腿節にトゲがないので、「ツユムシ」だと思います。
《ススキの葉に産卵するツユムシ 2021/10/28》
《ススキの葉に産卵するツユムシ 2021/10/28》
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