山頂下の駐車場に車をとめたとたん、近寄ってきたのはアブの群れです。すぐに窓を閉めましたが、1匹が中に入ってしまいました。小形ですが獰猛?で知られたオロロ(地方名で、標準和名はイヨシロオビアブ)です。
『富山県第百科事典』では、「オロロ」について次のように書かれています。「アブ科イヨシロオビアブの地方名。体長15ミリ内外の小形のアブで、北海道から九州まで分布するが、県下の山間地には特に多い。…雌成虫は8月中旬をピークに朝夕川岸近くで人畜からはげしく吸血するが、第1回目の産卵をすでに無吸血ですませているため、駆除が困難である。幼虫は山林内のコケ下に生息する(上村清)」
《車の中にはいってきたイヨシロオビアブ 2020/08/21》
《車の中にはいってきたイヨシロオビアブ 2020/08/21》
※ 『オロロのいる村』(遠藤和子著、あすなろ創作シリーズ15)は、オロロの棲む南砺市(旧福光町)刀利地区にあった、ダム建設によって廃村になる前の分校を舞台にした児童文学書です。
同書の箱(裏)には、こう書かれています。「山と山の谷間にある野坂分校ーしんまいの産休先生・大木山先生はいさんで出かける。ところが、そこにはオロロが住んでいるというのです。80頭のクマより、怪獣よりおそれられているオロロとは?さあ、野坂村はもうすぐそこです!」
4、50年前に買って読んだ本ですが、この機会に読み直したくなり、倉庫から探し出してきました。
AMAZONで調べると、この本は「中古品:1 ¥49,980より」となっていました。この類の本(郷土書)はダンボール箱に何箱もあるので、本当にこのような値段で処分できるなら小金持ち、少なくとも小遣いに不自由しなくなるのですが…。
《『オロロのいる村』》
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます