ソメイヨシノの幹を、アオイラガの幼虫が根元の方へ降りてきていました。根際で繭になるのかも知れません。
アオイラガの幼虫には、イラガの幼虫と同じように毒棘があるので触れると激痛を感じますが、繭の表面にも毒棘が付着しているので注意が必要です。
《アオイラガ(幼虫) 2011/08/10》
ソメイヨシノの幹を、アオイラガの幼虫が根元の方へ降りてきていました。根際で繭になるのかも知れません。
アオイラガの幼虫には、イラガの幼虫と同じように毒棘があるので触れると激痛を感じますが、繭の表面にも毒棘が付着しているので注意が必要です。
《アオイラガ(幼虫) 2011/08/10》
先日、キアシナガバチの水飲みについて報告しましたが、コガタスズメバチも同じように池に水を飲みにきていました。飛来する間隔は、キアシナガバチより数倍長いと感じました。
《コガタスズメバチ 2011/08/10》
猛暑日の昼頃、キチョウが少し飛んではすぐに葉裏に止まるという動作を繰り返していました。
昆虫は変温動物で、もちろん低温だと行動がにぶったりできなくなったりします。逆に「昼間でも気温が30℃を越す」と「体温が40℃を越えてかえって活動できなくなるためか、盛夏時には木かげにとまって休息している蝶が多い」(『原色日本昆虫生態図鑑Ⅲチョウ編』)といわれます。
このキチョウも、休息しようとしていたのではないかと思います。
《キチョウ 2011/08/10》
垣根の紅カナメモチに、何頭かのシロテンハナムグリが飛んできていました。樹液が出ているのでしょうか。
シラホシハナムグリとの区別が難しいのですが、頭楯の先が上反りし中央が湾入していることや、上翅後端の翅が合わさるところが突出していないことなどから、シロテンハナムグリだと思います。
《シロテンハナムグリ 2011/08/12》
《シロテンハナムグリ(先が湾入している頭楯) 2011/08/12》
《シロテンハナムグリ(突出しない上翅後端) 2011/08/12》
猛暑日が続くなか、池の水草にとまってキアシナガバチが水を飲んでいました。数分おきに次々にやってきます。同じ個体かどうかはよくわかりません。喉が渇いているのでしょうか、巣を冷やすためにつかっているのでしょうか?
《キアシナガバチ 2011/08/10》
8月の半ばというのに、あちこちで子育て中のツバメを見かけます。ツバメは、ふつう年に二、三度、4~7月に繁殖するようですが、今年は例年になく日本への飛来が遅かったので、繁殖の時期もずれているのでしょうか。
《ツバメ(子育て) 2011/08/11》
河川敷のコナラの幹で、ゴマダラチョウが樹液を吸っていました。ゴマダラチョウ幼虫の食樹のエノキは、河川敷でもあちこちでみかけます。
《ゴマダラチョウ 2011/08/02》
シオヤアブは褐色で大きなムシヒキアブの仲間です。近くにくると、刺されそうでドキッとしますが、昆虫を食べるアブでヒトの血は吸いません。♂の腹端にはブラシのような白い毛があります。
《シオヤアブ♂ 2011/08/01》
シラカシの幹にカブトムシの♂がいました。路上に腹部を食べられたカブトムシの♀も落ちていたので、この公園にはある程度のカブトムシがやってくる(あるいは生息している)のではないかと思います。カブトムシの好む樹液の出る木があれば、案外身近なところでも見つかるものです。
カブトムシを見つけても、子どもの時ほどときめきを感じないのは寂しい気がします。
《カブトムシ 2011/08/03》
トゲシラホシカメムシは、1cmにも満たない小さなカメムシの仲間です。名前のとおり、胸部に棘状の突起があり、背には黄白色の一対の斑紋があります。
イネ科の植物の汁を吸い、イネの害虫として知られています。
《トゲシラホシカメムシ 2011/08/02》
庭のナスに、ニジュウヤホシテントウが大発生しています。ニジュウヤホシテントウは、成虫も幼虫もナスの葉などを食べる害虫です。
オオニジュウヤホシテントウとの区別はむずかしいのですが、星が小さく、小楯板が褐色に見えるので、ニジュウヤホシテントウだと思います。
《ニジュウヤホシテントウ 2011/08/05》
《ニジュウヤホシテントウ(蛹) 2011/08/05》
神通川の河原に、2本のコナラの木があります。植栽されたものか自然のものか、わかりません。
もしやと思って幹を探すと、わずかに滲み出た樹液に、カブトムシなどがきていました。
《カブトムシ 2011/08/02》
7月23日に紹介したキアゲハの3齢幼虫が、終齢になっていました。少し刺激したので、黄色の臭角を出しています。
この幼虫は、しばらくして見られなくなりました。蛹になるため、食べていたセロリの周辺から遠くへ移動したのだと思います。
《キアゲハ(終齢幼虫) 2011/07/28》
この地域の今年のヒグラシの初鳴きは、7月26日でした。いつもの年だと遠くの屋敷林から「カナカナカナ」という情緒のある鳴き声が聞こえてくるだけですが、今年は数日前から隣家の庭からも鳴き声が聞こえるようになりました。これまでになかったことです。
そして、昨日(8月20日)の夕方、ついに我が家の庭からもヒグラシの鳴き声が聞こえてきました。初めてのことです。そっと近づくと、地上50cmほどの高さのヤマボウシの幹に、ヒグラシ♂が止まって鳴いていました。
『セミの自然誌』(中尾舜一、1990)にも、「山のセミ(ヒグラシ)が平地で鳴き声を聞かれるという現象が、最近あちこちであるようだ。原因は今のところよくわからない。あるいは、以前からあったことかもしれない。」と書かれています。
《ヒグラシ 2011/08/02》
ケヤキの幹に、キノカワガがとまっていました。木の皮に擬態しており、木の幹に止まっていると見つけるのが非常に困難です。年2回発生し、成虫で越冬します。
《キノカワガ 2011/07/26》