河川敷の草むらに、白っぽいものが目に入りました。近づいてよく見ると、バッタの羽化殻で、そばの葉陰でオンブバッタが翅を伸ばしていました。
《羽化し葉陰で翅を伸ばすオンブバッタ(赤矢印は羽化殻) 2017/09/09》
《羽化し葉陰で翅を伸ばすオンブバッタ 2017/09/09》
河川敷の草むらに、白っぽいものが目に入りました。近づいてよく見ると、バッタの羽化殻で、そばの葉陰でオンブバッタが翅を伸ばしていました。
《羽化し葉陰で翅を伸ばすオンブバッタ(赤矢印は羽化殻) 2017/09/09》
《羽化し葉陰で翅を伸ばすオンブバッタ 2017/09/09》
トチノキの幹にキイロスズメバチのような感じの虫が飛んできて、産卵するように腹部を樹皮に突き立ててはまた飛んで別のところで同じような行動をとっていました。なかなか近寄らせてくれず、結局、遠くから見上げた小さな画像しか撮れませんでした。
画像をもとにあてはまりそうな種を探すと、どうやらスズキナガハナアブのようです。マツムラナガハナアブとよく似ていますが、胸部背面後半に「ハ」の字型の紋があります(『札幌の昆虫』参照)。
《トチノキの樹皮に産卵する?スズキナガハナアブ 2017/09/10》
トチノキの幹で、スミナガシが樹液を吸っていました。この公園でスミナガシを見たのは、これが初めてです。スミナガシの幼虫の食樹は、アワブキやミヤマハハソ(ともにアワブキ科の樹木)などですが、この公園内には見当たらず、アワブキなどが生育している可能性がある樹林はここから少なくとも3キロメートル以上は離れています。
スミナガシの♂は、「8月下旬~9月中旬にかけて、…、ときに市街地にも発見されることがあるので、この時期には明らかに発生地から移動すると考えられ…静岡市ではすくなくとも10㎞の移動をしていることは確実」のようです(『原色日本蝶類生態図鑑(Ⅱ)』)。
《トチノキの樹液を吸うスミナガシ 2017/09/11》
※ 営農サポートセンターの公園部分は、スズメバチの巣が見つかったとして、9月4日には園内への立ち入りが禁止、その日の夜に業者に依頼して巣を駆除するという話でした。翌日以降も、「スズメバチがまだ飛んでいる」という理由で、芝生広場周辺など一部を除いて立ち入りが禁止され続けています。(早く園内を開放して欲しい。注意喚起にとどめ、後は自己責任で…。)
《スズメバチが飛んでいるという理由で入園が禁止され続けている 2017/09/08》
今冬ウスバカマキリのものらしき卵鞘を見つけた神通川の河川敷で、歩道を歩きながらカマキリの姿を探すのも今回で3回目です。一度に30分ほどしか歩かないせいもあるのでしょうか、1頭のカマキリも見つかりませんでした
河川敷は風が強くて、写真を写すのに難儀しますが、この風にあおられて葉裏を見せたクズの葉に何か違和感を感じました。近づいてよく見ると、アオシャクの仲間のチズモンアオシャクがとまっていました。日陰では、翅の緑色の部分が葉の色に溶け込み、褐色の模様だけが目に入り、枯葉がへばりついているように見えます。
チズモンアオシャクはアシブトチズモンアオシャクとよく似ています(見分け方は、ウェブサイト『虫navi/チズモンアオシャク』参照)。http://mushinavi.com/navi-insect/data-ga_aosyaku_tizumon.htm
チズモンアオシャクの幼虫は、この河川敷にも生育しているガガイモなどです。
《クズの葉裏にとまるチズモンアオシャク 2017/09/09》
《クズの葉裏にとまるチズモンアオシャク 2017/09/09》
薄暗い林の中で、ギョッとするくらい大きく黒っぽいものが、2メートルほどの高さの葉にとまっていました。よく見ると、アゲハチョウの仲間が交尾しているところでした。近づくと飛び去りましたが、後翅表面の白紋が目立つモンキアゲハのペアでした。不用意に短パンで林の中に入り、息をこらして写真を撮っていたため、やぶ蚊に多大の献血をしてしまいました。
《林の中で交尾するモンキアゲハ 2017/09/10》
雨の止み間に何気なく庭を見ていると、黒っぽい蝶が飛んでいます。よく見ると、ルリタテハがホトトギスのあたりを飛んでいるのです。
ついこの間、「この近辺でルリタテハを見かけたことはなく、いつ産卵していったのか不思議」とブログに書いたばかりだったので、「見つけたぞ‼」という感じでした。
http://blog.goo.ne.jp/1948goodspring/e/f8f882b151a77d5c92fde32168ae8514
《ホトトギスにやってきていたルリタテハ 2017/09/07》
河原に生えたアカメガシワの葉に、ウンカの仲間のツマグロスケバが独特のポーズでとまっていました。ツマグロスケバは、アカメガシワに多いようです。
《アカメガシワの葉にとまるツマグロスケバ 2017/09/05》
《アカメガシワの葉にとまるツマグロスケバ 2017/09/05》
河原の中の遊歩道を歩いていると、足元から小さな蛾がいくつも飛びだし、また草むらにもぐり込みます。メイガの仲間は、小さくて種類を見分けるのがむずかしいものが多いので、あまり写真を撮りませんが、今回飛び出した蛾は、黒地に空色の斑紋が鮮やかで、これならわかりそうと、葉裏にとまったところを写しました。前翅に3個の淡い水色(図鑑などには白色と書いてありますが私には水色に見えます)の紋と1列の白紋、後翅に1個の大きな紋があるので、ヨツボシノメイガだと思います。
幼虫はガガイモやイケマ(キョウチクトウ科)などの葉を食べるようで、このあたりの河原にはガガイモの花があちこちに咲いていました。
《ヨツボシノメイガ 2017/09/05》
《河原に咲いていたガガイモの花 2017/09/02》
公園のベンチの上を、ヒメクロイラガの幼虫が這っていました。イラガの仲間なので、見るからに触れると痛そうな毒棘が生えています。
《ベンチの上を這っていたヒメクロイラガの幼虫 2017/09/03》
《ベンチの上を這っていたヒメクロイラガの幼虫 2017/09/03》
庭の草むしりをしていると、隅に植えてあるホトトギスの葉裏にルリタテハの幼虫がついていました。この近辺でルリタテハを見かけたことはなく、いつ産卵していったのか不思議です。
狭い庭ですが、ここで卵・幼虫・蛹などが見つかったチョウは、ナミアゲハ(ユズ)、キアゲハ(パセリ)、モンシロチョウ(アブラナ科の野菜)、ツマグロヒョウモン(パンジー)それに今回のルリタテハ(ホトトギス)の6種で、ヤマトシジミも発生しているのではないかと思います。
《ホトトギス葉裏のルリタテハの幼虫 2017/09/03》
《ホトトギス葉裏のルリタテハの幼虫 2017/09/03》
《ホトトギス葉裏のルリタテハの幼虫 2017/09/03》
今冬ウスバカマキリのものらしき卵鞘を見つけた神通川の河川敷で、歩道を歩きながら30分ほどカマキリの姿を探しましたが、見つかりませんでした。
クズの花が咲いており、幼虫がその花や蕾を食べるウラギンシジミが飛んでいました。ウラギンシジミはその名のとおり♂♀ともに翅の裏面が銀白色ですが、翅の表面は濃褐色の地に♂が朱色の紋、♀は水色の紋と、♂♀で異なります。
《翅裏が銀白色のウラギンシジミ♀ 2017/09/02》
《翅表に水色の紋があるウラギンシジミ♀ 2017/09/02》
2014/09/06付けのブログで紹介した同じ公園で、樹液を吸うアカマダラコガネを見つけました。今度は、今ごろになって樹液が出始めたトチノキで、同じところにはクロカナブンもきていました。
http://blog.goo.ne.jp/admin/editentry?eid=c4ab78eb437359e1e04b29be42ed5433&p=13&disp=50
《トチノキの樹液をクロカナブンと一緒に舐めるアカマダラコガネ 2017/09/02》
《トチノキの樹液を舐めるアカマダラコガネ 2017/09/02》
前回に続いて幼蛇の話題です。
用水(二俣川)の土手に植えられたソメイヨシノの根元に、赤っぽいシマヘビの幼蛇がいました。
シマヘビはその名のとおり黄褐色から褐色の体背面に4本の黒い縦線のあるのが特徴ですが、幼蛇はかなり違っており、赤褐色からクリーム色の体背面にあずき色の横帯があります(ウェブサイト『Japanese Snakes/2011.06.24シマヘビ』参照)。
《シマヘビの幼蛇 2017/08/27》
《シマヘビの幼蛇 2017/08/27》
《4本の黒い縦線が特徴のシマヘビの成蛇 2016/06/15》
少し伸びた芝生の中を、ヤマカガシの幼蛇が這っていました。頚部の黄色のリングが顕著で、赤色が鮮やかです。
ウェブサイト『Japanese Snakes/2009.07.20ヤマカガシ』によると、ヤマカガシは、「全長70~150cm、褐色の地肌に黒い斑紋と赤と緑褐色が混じる。頚背部には黄色いバンドが見られるが、老熟するにつれて色が褪せる事が多」く、「幼蛇は成蛇よりも赤や黄色が目立ち鮮やか。特に頚部の黄色のリングが目立」ちます。
園内で出会ったここの職員の方の話では、この園内にはシマヘビ、ヤマカガシ、アオダイショウそれに赤マムシの4種類の蛇がいるそうですが、私はマムシはまだ見ていません。
《芝生の中を這うヤマカガシの幼蛇 2017/08/31》
《ヤマカガシの幼蛇 2017/08/31》