好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ブラームス 交響曲第1番 ケンペ/ベルリンフィル

2015-09-26 23:27:33 | ブラームス 交響曲第1番
ブラームス
交響曲第1番

指揮…ケンペ
演奏…ベルリンフィル
好み度…4(5点満点)

第1楽章は冒頭からまさに重厚。
序奏以降、分厚さを増し、かすかにほの暗さを漂わせながら、その重厚さと圧力は圧倒的であり凄みを感じるほどである。第1楽章はまさに圧巻。
第2楽章、第3楽章は、特に可もなく不可もなく、標準的といったところか。
終楽章は第1楽章に比べると凄みは薄らぎ、爆発しきらないままややあっさりと過ぎてしまう感があり、
フィナーレはそれなりに力も入っているが、第1楽章が圧倒的なだけに、全体的にやや尻すぼみ感を受けないでもない。
全体的に古きよき重厚感ある響きだが、この盤の魅力は、と問われたならば、第1楽章の圧倒的な凄みに尽きるかな、との印象。
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チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番 ヤブロンスキー/マーク/フィルハーモニア管

2015-09-26 23:12:46 | チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番
チャイコフスキー
ピアノ協奏曲第1番

ピアノ…ヤブロンスキー
指揮…マーク
演奏…フィルハーモニア管
好み度…4(5点満点)

ちょっと霞みがかかったような印象の録音も手伝ってか、
なぜかどこか北欧の、夜明け前の静かな風景を連想するようなチャイコのP協1。
並み居る他の盤たちと聴き比べてしまうと、インパクト不足というか、どことなく力不足の感を感じてしまうが、
単独で聴けばオケはかなり厚く優雅にしっかり響いてるし(序奏のオケなんてゆったり優しく厚く、叙情味あって結構美しい)、
ピアノも激しくないが騒がないチャイP協1をちゃんと弾いていて、
派手ではないけれど、北欧を自然と連想するくらいだから両者相まって結構叙情的な雰囲気をつくっていると言えるのかもしれない。
第2楽章もフィヨルドの水面に遊ぶ妖精のような自然で静かな音楽(ホメ過ぎかな…)。
終楽章も舞曲の激しさやめまぐるしさより基調は美しい響き。タイム的には6分57とあるが印象としてはもう少しゆっくりあわてずの印象。
大人しくてつまらんといえばそうかもしれないし、派手ではないが柔らかな厚みを以って優しい叙情味を醸し出していてよいといえばそうともいえる。
いずれにしても良演にはちがいないと思う。
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グリーグ ピアノ協奏曲 リヒテル/マタチッチ/モンテカルロ国立歌劇場管

2015-09-26 23:02:56 | その他
グリーグ 
ピアノ協奏曲

ピアノ…リヒテル
指揮…マタチッチ
演奏…モンテカルロ国立歌劇場管
好み度…4(5点満点)

録音がやや重めの音のせいなのか、リヒテルだからからなのか、
ピアノの響きは重めの強くがっしりした響きで、マタチッチのオケも強い弾き方で、グリーグの透明感や叙情性とは別物の演奏となっているような印象を受ける。
ただ、その力強さはある意味劇的ですらあり、第1楽章~第3楽章とも、叙情部でのピアノには豊かな情感を感じる。
細かなことを言えば、冒頭、ティンパニの後のオケとピアノが少しずれているのか、キレが感じられないのがやや残念といえば残念。
北欧的叙情性、とかというよりは重量感と力強さを感じるむしろドラマチックなグリーグのように思う。
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