ブラームス
交響曲第1番
指揮…アンセルメ
演奏…スイス・ロマンド管
好み度…4.5(5点満点)
重くのしかかるような、あるいは重厚なうねるようなブラームスではない。スケール感を感じるといったタイプでもない。
どちらかといえば歯切れよく垢抜けたようで、しかし低弦もがっちり効いたその響きは管も弦も十分に鳴って厚くしっかり充実して、その歯切れのよさはほどよい推進力となってちょっと新鮮な感を受ける演奏と思う。
第1楽章は歯切れのよい弦の力感と金管は少し野性味も感じさせて、どこかブラームスっぽくないようで、その充実した響きと推進力が印象的。速めのテンポもあってあっという間の感さえ受ける。
第2楽章はやや明るめの、各楽器の明確な響きでの厚い重なりは美しく、第3楽章の明るく優しい表情も好感。
終楽章はオケ一丸となったような力強い響きが印象的。堂々と雰囲気あるソロに始まり、その後も響きは厚く力感十分にてただし尖らず、フィナーレも力感十分堂々としたものとなっている。特にこの終楽章が堂々溌剌としていてよいように思う。
このコンビがこんなに堂々としたブラームスを演じているとは思わなかったが、歯切れよさと力感に満ちた響きを併せ持った厚いながらも爽快さを感じさせる、これは名演ですよ。
交響曲第1番
指揮…アンセルメ
演奏…スイス・ロマンド管
好み度…4.5(5点満点)
重くのしかかるような、あるいは重厚なうねるようなブラームスではない。スケール感を感じるといったタイプでもない。
どちらかといえば歯切れよく垢抜けたようで、しかし低弦もがっちり効いたその響きは管も弦も十分に鳴って厚くしっかり充実して、その歯切れのよさはほどよい推進力となってちょっと新鮮な感を受ける演奏と思う。
第1楽章は歯切れのよい弦の力感と金管は少し野性味も感じさせて、どこかブラームスっぽくないようで、その充実した響きと推進力が印象的。速めのテンポもあってあっという間の感さえ受ける。
第2楽章はやや明るめの、各楽器の明確な響きでの厚い重なりは美しく、第3楽章の明るく優しい表情も好感。
終楽章はオケ一丸となったような力強い響きが印象的。堂々と雰囲気あるソロに始まり、その後も響きは厚く力感十分にてただし尖らず、フィナーレも力感十分堂々としたものとなっている。特にこの終楽章が堂々溌剌としていてよいように思う。
このコンビがこんなに堂々としたブラームスを演じているとは思わなかったが、歯切れよさと力感に満ちた響きを併せ持った厚いながらも爽快さを感じさせる、これは名演ですよ。