好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ブラームス 交響曲第1番 ヴァント/NDR響

2020-07-11 17:50:43 | ブラームス 交響曲第1番
ブラームス
交響曲第1番

指揮…ヴァント 
演奏…NDR響 
好み度…4(5点満点)

1982年のセッション版も骨太の重厚感と推進力で名盤の域であったが、それから14年を経た1996年のライブ盤。
解釈は大筋変わりないがティンパニの強い打ち込みが随所で聴かれる等、少し印象の異なるところはある。厚い推進力や重みのある低弦等はセッション盤のほうが感じるかもしれないが、スケール感と表現力からくる深みはこちらのほうが感じられるような感があり、大きく重厚で深みを湛えたブラ1が展開される。
推進力、という自らが前に進む力というよりは、そういうがむしゃらさは超えて何者にも動かしがたいような重さ大きさで泰然と進むようである。
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ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」 ティーレマン/ウィーンフィル

2020-07-11 17:47:28 | ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」
ベートーヴェン
交響曲第3番「英雄」

指揮…ティーレマン 
演奏…ウィーンフィル
好み度…4.5(5点満点)

何でかわからないが響きはどこか眠たげではあるが、それでもやっぱり古風な気品と重みと大きさを漂わせながら高い完成度も感じさせるいい響きである。
ウィーンフィルもやっぱり美しいと思うし、ゆったり重めの流れに細かくテンポを動かした情感豊かな味付けも好感が持てる。
ゆったり大きく構えつつ、重さというよりはどこか優雅な気品を感じさせ内声も結構豊か。
少し眠たげではあるが今どき珍しい古風な大きさを演出しようとする、まぁこの人らしい演奏のように思うし、個人的にはいまどきやはりこういう重厚(ともちがうんだけど)長大系の演奏をしてくれる指揮者がいてくれるのはいいことだとも感じる。
特に終楽章での弦の美音を中心とした気品ある風格を漂わせた響きはウィーンフィルならではの感も受ける。
いろいろな感想はあろうが、やっぱり上質のいい演奏であることに間違いはないと思う。
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ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番 アラウ/バーンスタイン/バイエルン放送響

2020-07-11 17:41:48 | ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」&第4番
ベートーヴェン 
ピアノ協奏曲第4番

ピアノ…アラウ 
指揮…バーンスタイン
演奏…バイエルン放送響 
好み度…4.5(5点満点)

私の中ではこの曲の上質なスタンダード、といった位置づけの盤。
アラウのピアノはどこか優しい温もりを感じさせて美しく、バイエルンの響きは澄んで美しく、透明感のある輪郭のはっきりした弦の重なりは室内楽的な美しさも感じさせる。
録音もよく、繊細なだけでない瑞々しさも感じさせる嫌味のない華やかさと美しさを持った演奏のように思う。
アラウの音色はブラームスでの重い音とは別人のようである。
バーンスタインの芝居っ気もバイエルンが上手に受け入れつつその透明感ある響きで浄化しているようで嫌味のない聴き所にしている。
ピアノとオケがとにかく美しい、透明感のある美しいこの曲を、ということなら他になかなかない類の演奏のように思う。
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