好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

チャイコフスキー 交響曲第5番 ルートヴィヒ/ハンブルク国立フィル

2021-06-12 21:19:04 | チャイコフスキー 交響曲第5番
チャイコフスキー 
交響曲第5番

指揮…ルートヴィヒ 
演奏…ハンブルク国立フィル
好み度…4(5点満点)

ルートヴィヒという指揮者はとても力の漲るような演奏をする。ブラ1しかり、この曲しかり。
この曲でも荒ぶるくらいに十分に熱の込もった響きだが、その分というか、テンポを速めた強奏部などでは少しアンサンブルの乱れというか追いついていないような印象も受ける。ただ、重量感と熱の感じられる響きはそれを補って余りあるものを得ているようでもあり、特にフィナーレは力強く、繊細、甘さ、感傷、そういったものはどこかに置いて、全編通しての実直で生気溢れるような重く熱い力強さは結構魅力ではある。
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ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」 ヘルビヒ/ベルリン響

2021-06-12 21:15:02 | ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」
ベートーヴェン 
交響曲第3番「英雄」

指揮…ヘルビヒ 
演奏…ベルリン響 
好み度…4.5(5点満点)

響きが、いい。教会で録ったのではないかと思われるような録音の影響もあるかと思うが、透明感のある厚みは、開放感のある大きさと清らかな雰囲気を感じさせ、欲を言えばもうちょっと決め所でティンパニがもうちょっと強く決まっても、とも思うが、各楽器のバランスもとてもよく感じられる。おおらかな大きな流れを感じさせる運びで、ベルリン響の響きもアンサンブルもよく厚く美しい。
12年後にロイヤルフィルとの録音があり、どちらも重厚と言うよりは明るく華やかな、しかし軽くない雰囲気といった点は共通していて、世評も同じくらいに好意的なようだが、響きに感じられるわくわくさせられるような覇気、明るく強くおおらかな大きさ、私にはこちらがいい。
重心の低い重厚な英雄を求めるなら別の盤だろうが、明るく大きく颯爽とした推進力を感じる、何度聴いてももたれたり飽きたりすることのない、隠れた名盤的な盤ではなかろうか。
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ブラームス ピアノ協奏曲第1番 ゼルキン/オーマンディ/フィラデルフィア管

2021-06-12 21:11:40 | ブラームス ピアノ協奏曲(1番・2番)
ブラームス 
ピアノ協奏曲第1番 

ピア…ゼルキン
指揮…オーマンディ
演奏…フィラデルフィア管
好み度…4.5(5点満点)

ピアノもオケも大きい。オケは尖らず厚くほんのり明るい大きなうねりのようでいて、ピアノはその大きなうねりの中で激しく奔放な情を抱くようで、どちらもしっかりした力強さを持つ。
第2楽章は大きさと言うよりむしろ広大さを感じるか。何もないようで、情に満ちた、そんな景色が広がるような。中盤の高揚部は濃い情感が心に迫るようで感動的なくらいに感銘深い。
録音は少し古いものであることを感じさせるが、かえって温かみと飾り気のなさが感じられるようでもあり、華美ではないが力強く懐の深さを感じる、大きい演奏のように思う。
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