ブラームス
ピアノ協奏曲第2番
ピアノ…コワセヴィッチ
指揮…サヴァリッシュ
演奏…ロンドンフィル
好み度…5(5点満点)
ゆったりと、静かで清らかなようでしっかり重みもあって、深みに通じるような味わいも感じさせる演奏である。
サヴァリッシュの演奏は、中庸だが、無難とか凡庸というのでなく、中庸の中にしっかりした深みとか美しさがにじんでいる。熱さや感情的なものは抑えているが、程よい重みと深みと何気ないところでふと感じさせる美しさや、派手さはないが気品と重みと力感のバランスも心地よい。
ピアノも激しさや力強さで押してくるというところはないが、しっかりした重い低音も響かせながら、静かな明るさと悲しみを併せ持った透明感を感じさせるような、澄んで凛とした強さと美しさを聴かせる。
第3楽章も静寂と言えるほどの静かな美しさを感じさせるし、終楽章もちょっとチャーミングさを漂わせた快活さのような雰囲気をつくって結構楽しめる。
特に気合とか重厚感とかを感じさせるタイプではないが、重かったり剛健だったりするこの曲を、落ち着いた気持ちで美しく聴くにはいい盤だと思うし、たたずまいとしては静かで清らかだが、線の細さは微塵も感じさせず、凛とした緊張感に貫かれた名盤と言ってよいのではないかと思う。
ピアノ協奏曲第2番
ピアノ…コワセヴィッチ
指揮…サヴァリッシュ
演奏…ロンドンフィル
好み度…5(5点満点)
ゆったりと、静かで清らかなようでしっかり重みもあって、深みに通じるような味わいも感じさせる演奏である。
サヴァリッシュの演奏は、中庸だが、無難とか凡庸というのでなく、中庸の中にしっかりした深みとか美しさがにじんでいる。熱さや感情的なものは抑えているが、程よい重みと深みと何気ないところでふと感じさせる美しさや、派手さはないが気品と重みと力感のバランスも心地よい。
ピアノも激しさや力強さで押してくるというところはないが、しっかりした重い低音も響かせながら、静かな明るさと悲しみを併せ持った透明感を感じさせるような、澄んで凛とした強さと美しさを聴かせる。
第3楽章も静寂と言えるほどの静かな美しさを感じさせるし、終楽章もちょっとチャーミングさを漂わせた快活さのような雰囲気をつくって結構楽しめる。
特に気合とか重厚感とかを感じさせるタイプではないが、重かったり剛健だったりするこの曲を、落ち着いた気持ちで美しく聴くにはいい盤だと思うし、たたずまいとしては静かで清らかだが、線の細さは微塵も感じさせず、凛とした緊張感に貫かれた名盤と言ってよいのではないかと思う。