ブルックナー
交響曲第8番
指揮…ヴァント
演奏…ベルリンフィル
好み度…4.5(5点満点)
重量感と艶のある低音、重心の低い分厚い金管の重なり、まるで重さがあるかのように迫る音の塊。
城塞のような頑とした重みというのがブルックナーのイメージなら、小細工のない堂々たるテンポ設定も相まってまさにブルックナーらしいブルックナーだろう。そして古城が美しいようにこの響きもまた重くも美しい。ウィーンフィルの美しさとはまたちがった響きの魅力を感じる。
テンポも何もかも全部何の変哲もないようで、実はいろいろ工夫されてたりすごい響きだったり(第2楽章の彩りとかやはり秀でているように思う)、しっかり感銘を与えるところがヴァントのすごいところなのだろうと思うし、このコンビはブルックナーに合っている。
がっちりとした、重みのある、美しいというか、すごい響きのブルックナーのように思う。
この曲の重み、美しさを存分に感じさせてくれる演奏のように思う。
ドヴォルザーク
交響曲第9番「新世界より」
指揮…西本
演奏…ブダペストフィル
好み度…3.5(5点満点)
出だしの弦は美しく郷愁を帯びていい雰囲気。期待させるがその後の強奏はパンチ力に欠ける印象はある。そんな出だし。
第1楽章ではフォー、フォー、と和音をつくる金管群が結構前面に出てちょっと耳に付きすぎる印象もある。ここぞという力強さや厚みが今ひとつ感じられず響きに深みや奥行きみたいなものもちょっと感じられないきらいもある。非力ということもないしよくも悪くも特にひっかかりもなく美しくはあると思う。
第2楽章は深みは感じられないまでも弦の美しさが気を引く。
第3楽章は特にプラスもマイナスもなく普通によくできた演奏。
終楽章は何か急に目覚めたように充実感を感じる。美しい弦に力漲り響きに大きさも感じられる。
ブダペストフィルというところにもちょっと何かあるかと思って聴いてみたが、特に特有の雰囲気とかは感じられない。
テンポは全体的にゆったりめ。
美しいがその美しさもちょっと表面的な印象はあり、いろんな意味で単調でもあるのかなぁ、聞き流すにはいいかもしれないがあえてまた時間をとって聴くか、と言われればそれはないかなぁ、といった感じ。
交響曲第9番「新世界より」
指揮…西本
演奏…ブダペストフィル
好み度…3.5(5点満点)
出だしの弦は美しく郷愁を帯びていい雰囲気。期待させるがその後の強奏はパンチ力に欠ける印象はある。そんな出だし。
第1楽章ではフォー、フォー、と和音をつくる金管群が結構前面に出てちょっと耳に付きすぎる印象もある。ここぞという力強さや厚みが今ひとつ感じられず響きに深みや奥行きみたいなものもちょっと感じられないきらいもある。非力ということもないしよくも悪くも特にひっかかりもなく美しくはあると思う。
第2楽章は深みは感じられないまでも弦の美しさが気を引く。
第3楽章は特にプラスもマイナスもなく普通によくできた演奏。
終楽章は何か急に目覚めたように充実感を感じる。美しい弦に力漲り響きに大きさも感じられる。
ブダペストフィルというところにもちょっと何かあるかと思って聴いてみたが、特に特有の雰囲気とかは感じられない。
テンポは全体的にゆったりめ。
美しいがその美しさもちょっと表面的な印象はあり、いろんな意味で単調でもあるのかなぁ、聞き流すにはいいかもしれないがあえてまた時間をとって聴くか、と言われればそれはないかなぁ、といった感じ。
ブルックナー
交響曲第5番
指揮…ズヴェーデン
演奏…オランダ放送フィル
好み度…4(5点満点)
ブルックナーの演奏というと厚く大きな金管群のイメージがあるが、この盤は金管群はやや控えめ。
ただ、では力感に欠けるかといえばそうではなく、弦も含めて厚い響きをつくって、金属的な尖りや硬さを感じさせない厚い響きは、普段どちらかといえば堅固なイメージで語られるこの曲に明るい優しさを与えているように感じられて、そのままこの盤の印象になっている。
特別な何かとか名盤といわれるようなオーラがあるかと言われればそうでもないかもしれないが、ちゃんと重みも力感もあるけどいかめしくなく、人当たりのいいブルックナーのように思う。
交響曲第5番
指揮…ズヴェーデン
演奏…オランダ放送フィル
好み度…4(5点満点)
ブルックナーの演奏というと厚く大きな金管群のイメージがあるが、この盤は金管群はやや控えめ。
ただ、では力感に欠けるかといえばそうではなく、弦も含めて厚い響きをつくって、金属的な尖りや硬さを感じさせない厚い響きは、普段どちらかといえば堅固なイメージで語られるこの曲に明るい優しさを与えているように感じられて、そのままこの盤の印象になっている。
特別な何かとか名盤といわれるようなオーラがあるかと言われればそうでもないかもしれないが、ちゃんと重みも力感もあるけどいかめしくなく、人当たりのいいブルックナーのように思う。