好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番 サイ/テミルカーノフ/サンクトペテルブルクフィル

2016-10-29 23:42:49 | チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番
チャイコフスキー 
ピアノ協奏曲第1番 

ピアノ…サイ
指揮…テミルカーノフ
演奏…サンクトペテルブルクフィル
好み度…5(5点満点)

世間的に「名盤」と位置づけられているのかどうか私にはわからないが、私にとってこの盤はこの曲の名盤の1つ。
サイのピアノが適度な起伏を含ませながら、透明感があり、少し熱を帯びるように強く、美しい。
オケはややくすんだ抑えめな印象ながら、ある意味ピアノ協奏曲のバックとしてはほどよい距離感で、両者による序奏はなかなかに絶品。
その後の第1楽章も、サイのピアノは、さまざまなフレーズにほかの演奏とはと少しちがうアクセントを与えながら、それほどテンポは変えないが強さと新鮮さと美しさを聴くものに印象付けていく。
第2楽章は特に味付けはないが他の盤より少し弦を前に出して落ち着いた趣で奏され、終楽章は第2楽章を少し絞った制もあるのか、ピアノに心地よい輝きが感じられ、オケの響きも派手さはないが渋く程よく厚く、好サポートといえると思う。
録音もピアノの透明感をもしっかりとらえて優秀、残響もほどよい。
尊大でなく、肩肘はってなく、トリッキーなこともしていないが、典型の中に輝きと新鮮さを備えた名盤だと思う。

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