ブルックナー
交響曲第8番
指揮…ヴァント
演奏…ベルリンフィル
好み度…4.5(5点満点)
重量感と艶のある低音、重心の低い分厚い金管の重なり、まるで重さがあるかのように迫る音の塊。
城塞のような頑とした重みというのがブルックナーのイメージなら、小細工のない堂々たるテンポ設定も相まってまさにブルックナーらしいブルックナーだろう。そして古城が美しいようにこの響きもまた重くも美しい。ウィーンフィルの美しさとはまたちがった響きの魅力を感じる。
テンポも何もかも全部何の変哲もないようで、実はいろいろ工夫されてたりすごい響きだったり(第2楽章の彩りとかやはり秀でているように思う)、しっかり感銘を与えるところがヴァントのすごいところなのだろうと思うし、このコンビはブルックナーに合っている。
がっちりとした、重みのある、美しいというか、すごい響きのブルックナーのように思う。
この曲の重み、美しさを存分に感じさせてくれる演奏のように思う。
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