好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ブラームス 交響曲第1番 小林/ハンガリー国立響

2020-07-19 10:00:23 | ブラームス 交響曲第1番
ブラームス 
交響曲第1番

指揮…小林 
演奏…ハンガリー国立響 
好み度…4(5点満点)

深みとか奥行きとかに欠けるきらいはあるが、やるじゃん、ニッポンの指揮者、って感じ。コバケンの汗をかくような情熱とこのオケの実直な響きが合っているのかもしれない。
正面からどっしり組んで第1楽章中盤の高揚部など結構な迫力も聴かせ、終楽章導入のソロとかちょっと感情が過剰になっちゃってるようなところもなくはないが、まっすぐ、厚く、大きく響かせようとする熱意は伝わるような気がする。
例えば同じ日本人指揮者の小澤の、整然と美しい音楽とははなから別のところを目指しているような感も受ける。
隠すことのない情感を、力こぶ振ってそのまま真っ直ぐに奏し切ったような、大家の深み、とかとはちがうけど、庶民的、っていったら変だろうか、響かせるとこはめいっぱい響かせて、わかりやすいといえばわかりやすい、深みには欠けるが汗かくような力感と骨太感を感じさせる、「渾身の」なんて言葉が連想されるような、そんなブラ1のように思う。


コメントを投稿