チャイコフスキー
交響曲第6番「悲愴」
指揮…ユロフスキ
演奏…ロンドンフィル
好み度…5(5点満点)
ことさらに情を強調することはないが、録音も美しく、内声の響きなどセンスを感じる行き届いた配慮が感じられ、第1楽章では展開部での緊張感も迫力もあり、十分に緊張感を高めた後でゆっくり弦主体で悲しみ漂うクライマックスへ持っていくあたりは印象的であり、この人特有の、ここぞというところでの爆発力と情感の出し方といえようか。ロンドンフィルもまた個人技というよりオケ全体として美しくうまい。
第2楽章は概ね普通だが、平易にならない歌と、随所に聴かれる弦の美しさが印象的。
第3楽章も特に変わってはいないが完成度高く活気ある力感と小気味よさを備えて上質。
終楽章出だしのテンポは特に遅くないが、重なる弦の響きは美しい憂いを帯び、中間の叙情部も何とも美しい。その後も弦は緊張感と憂いを帯びた美しい響きを聴かせている。
このコンビの盤は、ブラ1で軽い(現代的な?)印象を受けたし、他の盤も含め響きは情感豊かとかとは違う印象もあり、悲愴には合わないだろと思ったが、どうしてこの人の悲愴を、しっかり雰囲気をつくって聴かせている。やっぱりちょっと普通の指揮者じゃないものを感じるし、ライブ録音とのことだが、オケも一糸乱れずバランスのよい美しい響きとアンサンブルは見事で、それを伝える美しい録音もこの盤では1つの価値と思う。冷静に細部にこだわりつつ、感情を煽るようなことはしていないようで、全体的に美しい情感をまとう、そんなどこか新鮮で特有の雰囲気をまとった上質の悲愴。
交響曲第6番「悲愴」
指揮…ユロフスキ
演奏…ロンドンフィル
好み度…5(5点満点)
ことさらに情を強調することはないが、録音も美しく、内声の響きなどセンスを感じる行き届いた配慮が感じられ、第1楽章では展開部での緊張感も迫力もあり、十分に緊張感を高めた後でゆっくり弦主体で悲しみ漂うクライマックスへ持っていくあたりは印象的であり、この人特有の、ここぞというところでの爆発力と情感の出し方といえようか。ロンドンフィルもまた個人技というよりオケ全体として美しくうまい。
第2楽章は概ね普通だが、平易にならない歌と、随所に聴かれる弦の美しさが印象的。
第3楽章も特に変わってはいないが完成度高く活気ある力感と小気味よさを備えて上質。
終楽章出だしのテンポは特に遅くないが、重なる弦の響きは美しい憂いを帯び、中間の叙情部も何とも美しい。その後も弦は緊張感と憂いを帯びた美しい響きを聴かせている。
このコンビの盤は、ブラ1で軽い(現代的な?)印象を受けたし、他の盤も含め響きは情感豊かとかとは違う印象もあり、悲愴には合わないだろと思ったが、どうしてこの人の悲愴を、しっかり雰囲気をつくって聴かせている。やっぱりちょっと普通の指揮者じゃないものを感じるし、ライブ録音とのことだが、オケも一糸乱れずバランスのよい美しい響きとアンサンブルは見事で、それを伝える美しい録音もこの盤では1つの価値と思う。冷静に細部にこだわりつつ、感情を煽るようなことはしていないようで、全体的に美しい情感をまとう、そんなどこか新鮮で特有の雰囲気をまとった上質の悲愴。
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