好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ブラームス 交響曲第1番 テンシュテット/ロンドンフィル

2017-01-08 16:25:23 | ブラームス 交響曲第1番
ブラームス 
交響曲第1番 

指揮…テンシュテット
演奏…ロンドンフィル
好み度…4.5(5点満点)

1983年セッション盤。
テンシュテットというと「爆演」とかというイメージで語られることも多いようだが、ここではむしろ古風できっちりと、模範的なまでに正統な中に情と熱を込めたような、そんな演奏のように思う。
特にスケール感とかが際立つ演奏ではないが、しっかり低弦も効かせた古風で密度の濃い厚い響きは、ちょっといかめしくて武骨なブラームスっぽくてよい。
第1楽章のひたむきな熱の塊のような響きもいいし、第2楽章も古風で厚い弦は心地よい。
終楽章のホルンのソロのゆったりと晴れやかな雄弁さも印象的だし、その後も厚い響きは細ることなく、フィナーレはトランペットをちょっと孤高な雰囲気に響かせて、自然に、堂々と謳っている。
テンポなど中庸であるが、その中にテンシュットらしい熱と情が密度濃く込められた、凡庸でない、名盤の域かと思う。

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