ドヴォルザーク
交響曲第9番「新世界より」
指揮…小澤
演奏…ウィーンフィル
好み度…4.5(5点満点)
オーソドックスで、ややゆったりめのしっとりした響き。
ドヴォルザーク的かと言われればそうでないかもしれないが、威圧的でない大きさも備えた美しい新世界のように思う。
小澤の音楽はイメージ的に感銘とか情とかいうよりは熱のない「綺麗」を目指している印象があって、ドヴォルザークはどうかと思っていたけど、舞曲も明るさも大地の匂いもしないけど、響きがいいのかなぁ、ただうまかったり綺麗だったりだけでないよさが感じられる。
第2楽章主題の木管やこれに続く弦なんかも流石に美しく、この楽章には切実感のある望郷の情を感じる。
濃い演出などはないが、ときに新世界の演奏に聴かれる軽さもなく、ウィーンフィルの美音を引き出し、美しくまとめて全曲通して聴き応えを十分に感じさせるのだから小澤もいいのだろう。
内声なんかをちりばめて華麗に聴かせるとかというよりはむしろ弦も金管も主旋律を美しく聴く感じ。終楽章が、力強くカッコいい冒頭にはじまり堂々たる力強さと艶がそれまでの楽章に増すようでまたいい。
同じコンビの8番は明るさと活気が感じられなくて、今ひとつだったけど、こちらは落ち着いた安定感と美しさがあって、こちらのほうがいい。名盤の域かと。
交響曲第9番「新世界より」
指揮…小澤
演奏…ウィーンフィル
好み度…4.5(5点満点)
オーソドックスで、ややゆったりめのしっとりした響き。
ドヴォルザーク的かと言われればそうでないかもしれないが、威圧的でない大きさも備えた美しい新世界のように思う。
小澤の音楽はイメージ的に感銘とか情とかいうよりは熱のない「綺麗」を目指している印象があって、ドヴォルザークはどうかと思っていたけど、舞曲も明るさも大地の匂いもしないけど、響きがいいのかなぁ、ただうまかったり綺麗だったりだけでないよさが感じられる。
第2楽章主題の木管やこれに続く弦なんかも流石に美しく、この楽章には切実感のある望郷の情を感じる。
濃い演出などはないが、ときに新世界の演奏に聴かれる軽さもなく、ウィーンフィルの美音を引き出し、美しくまとめて全曲通して聴き応えを十分に感じさせるのだから小澤もいいのだろう。
内声なんかをちりばめて華麗に聴かせるとかというよりはむしろ弦も金管も主旋律を美しく聴く感じ。終楽章が、力強くカッコいい冒頭にはじまり堂々たる力強さと艶がそれまでの楽章に増すようでまたいい。
同じコンビの8番は明るさと活気が感じられなくて、今ひとつだったけど、こちらは落ち着いた安定感と美しさがあって、こちらのほうがいい。名盤の域かと。
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