ブルックナー
交響曲第3番
演奏…ザンデルリング
演奏…ベルリン放送響
好み度…4(5点満点)
ザンデルリングが引退を発表した頃のライヴ録音とのこと。
名盤との誉れ高いゲヴァントハウス管との盤と比べると、まずはタイム的にすっとゆっくり(謳い文句にも「チェリより遅い」とあるくらい)になって、雰囲気的にも少し緊張感というか引き締まった感が薄れて緩んだようにも思えるが、慈しみにも似た表情付けは豊かになったように思える。
チェリより遅いと言うテンポも、特にゆっくりと感じるのは終楽章くらいで、その終楽章のテンポも曲の大きさを感じさせることはあっても気持ちに曲がついてこないようなじれったさを感じさせることはない。フィナーレもゆったり雄大。
好みはあるだろうけど、3番をこれくらい大きく聴かせる盤はちょっと思い当たらないような、大きな聴き応えのある演奏のように思う。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます