日曜日の夕方搬入に合わせて 土曜日の午前中には完成を
予定し 額縁の準備もして 作品を見てみると
手直しをしたくなり 膠(ニカワ)を 沢山溶かなければ
日本画の絵の具は 粉末なのでそのまま水で塗っても
紙に付かないので 膠を水で溶かし 絵具と混ぜなければ
なりません
膠は棒状で硬く素手で ぽきっと折ると 多分怪我をします
キッチンバサミで切り目を付け 布を巻きつけて折る・・・・・・
とても厄介なシロモノ
沸騰させてはいけないし 溶けた液体は腐りやすく
冷蔵庫で保管しないと すぐに臭くなり固着力が無くなります
冷蔵庫から出した膠は ゼリー状に固まっているので
保温用の電熱器で温めて使うのです
膠と絵の具を混ぜるのは 白い皿 パレットは使いませんが
パレットの様に 仕切りのある便利な皿は愛用しています
とても 手がかかり 時間がかかる古風な技法を踏襲している
日本画なのですが・・・・・
それでも 岩絵の具の色の美しさや 粒子の大きさで使い分ける
面白さは格別
そして それ以上に 難しさは 何年やっていても失敗の連続
絵具は量り売り 水干は泥や貝の粉に人工的に色を付けているので
安価 下塗りに使っています
天然岩絵の具は 恐ろしく高価
合成岩絵の具のお世話になる事が多いのです
コチニールは ムシから採ったモノ
2gで \1428 わたしの絵の具箱中では一番の貴重品です
日本画を見てもらうと 洋画との違いがわからないと質問される事が
多く そう言えば高校などの美術科でもまず扱わないし
水墨画とも違うし 一般的ではないかもしれません
整理していなくて汚いのですが 見てもらうと
日本画の制作がどんなものなのか
イメージしてもらえるかなって
作品が完成し 梱包も終えたのでつらつら書いてみました