黒鉄重工

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飛行機の町と刃物の町の旅行 最終回【2018/1/6~7】

2020-07-12 20:11:28 | バス・航空機撮影記
関鍛冶伝承館から撤収したわけですが、あともう1箇所くらい回れそうだったので、今度はそこから近くにある「フェザーミュージアム」というフェザー安全剃刀が建てた私設の企業博物館です。
一般的な製造業でなおかつ生産工場内にある博物館なのですが、土休日も営業しているという気前の良さ。しかも無料。太っ腹か。


場所はここ。


フェザー安全剃刀は名前通りカミソリを始めとした理美容系製品を製造する刃物メーカーですな。私は電気カミソリ派なのですが、ホテルなんかで用意されている使い捨てカミソリはだいたいフェザー製だそうなのでお世話になったことありますね。
建物は大きくてしかもキレイです。数年以内に建築したのかな。


創業は1932(昭和7)年で、その頃生産されたカミソリ。戦後は物資不足で包装紙の調達に苦労して古紙を流用したという話も有りにけり。


カミソリの替刃とそのPKG。


カミソリ替刃の型抜き器です。昔の器械でして、コレ自体には動力がなく、ひとつの動力源からベルトと滑車を介して動力伝達を受けるやつです。前にくりでんミュージアムで見たやつですな。


奥の箱状の器械がパンパン焼きという型抜きした替刃を熱する器械。炭やコークスで熱していていました。
手前のワッフルメーカーみたいな分厚い鉄板のやつは、焼入れ器。これで熱した替刃を冷却します。よく見ると鉄板にはニップルが付いていますが、あれは鉄板を冷却する水通し管だと思われます。


印刷、染色、刃付けを経て、最後に仕上げの磨きです。軸の左右には研磨剤を塗り込んだフェルト材が巻かれていて、そこに替刃を当てて磨くのです。これで替刃の完成。


次は刃物の歴史。刃物の歴史は人類史に寄り添っているみたいなもんなので、石器時代の石を削って磨いた手斧から始まります。壮大なんね。


もう刃物だったらなんでも蒐集しているよと言わんばかりの展示。世界中の刃物が集められています。意外と興味深いぞ。でも読み進めていくと分かるかもしれんけど資料性は多分ゼロだぞ。


ネパールのグルカ族の伝統的短刀のククリナイフ。下は曹操が使っていたらしい中国の七星宝剣。本当かなぁ。


かのエクスカリバーをこんなところで見られるとは・・・。これでいつでも騎士王召喚できるやん。「エクスカリバーはゲームでもよく登場するよね」という説明が書いてありますが、左様でございますなとしか。型月ェ・・・。
その下のはフランスのレイピア。


上からロシアのコサックサーベル、中国の青竜刀、日本の脇差。


上からバイキングソード、パイレーツサーベル。捉えようでは宝具の宝物庫ですな。


医療用器具の製造もしているんですよという展示。これはメスですな。特に眼科治療器具に自信ニキか。

あとは社長が個人的に集めたような蒐集品の数々がまとめて展示してありましたが、ガラス張りで大層撮りにくかったので割愛。自分で見に行ってね。

フェザーミュージアムは以上。切り口が面白い博物館(刃物だけに、ガハハ)で、結構楽しめました。


さて、最後に刃物会館に行きましょう。建物は3階が膨れ上がっていて、なんだか中国か香港みたいだなと。
本来は会議室とか事務所とかを構えている建物ですが、その一角に包丁を始めとした刃物の直売所があります。ここで包丁を1本買っていきましたとさ。


場所はここ。


目的を果たしまして、時間もちょうど頃合いですのでこれにて帰路につきます。北濃方面へ行くのはまた次回ということで・・・。
関駅までは戻りません。長良川鉄道は第三セクター転換後に駅を増やしまくっていて、この名前もズバリ刃物会館前駅もそのひとつ。ちょうどよいところに駅がありますので、帰りはここから乗ります。


駅名標はいたって簡素。


まだ列車の時間でもないのに踏切が鳴り始めて、何だろうと思っていたら観光列車「ながら」が通過していきました。刃物会館前駅には停まりませんからね。
慌てて後追いで撮影しました。まあひとまず撮影できた程度の出来栄えでしたが。これは再履修しないといけないですね。


反対方向の下り列車を撮影。ナガラ300形(305)でした。魅惑の北濃行。


美濃太田行きのナガラ300形(303)が来ました。これに乗ります。


美濃太田駅で高山本線に乗り換え。名鉄に乗り換える方が名古屋へは早く出れそうな感じではありましたが、こっちは18きっぷ利用なのでその手は無しです。
乗り換え待ちの間に、キハ85系特急「ひだ」14号名古屋行が到着。撮影しました。


今日は多客期だったのか増結しまくりで8両編成でした。で、キハ85系名物変態組成でした。8両編成中、6両が先頭車というアレでした。とくにこのビジュアルはすげーな。


後追い。あれ、両端とも非貫通車が来るなんて珍しいなと思いました。もっともこっちの下り側の先頭車は非貫通グリーン車がいつも定位置で来るんで普通で、反対の上り側の方が珍しいと思うんですが。



キハ75系3000番台(3206+3306)に乗って岐阜へ。そこから東海道線に乗り換えて名古屋へ。


一瞬名駅を出てエスカのマ・メゾンであんかけスパを食べました。もう半日もまともな飯食ってないんだ。
しかし、2日連続スパだったなこれ。


その後は東海道線を3時間乗り継いで静岡まで帰ってきました。

これでおしまい。