Study In Brown/Clifford Brown
(Emarcy MG-36037 Jp.reissue)
(Emarcy MG-36037 Jp.reissue)
ブラウニーが長く生きていれば・・・と言う仮定はジャズでは、よく議論されるところですが、この演奏を聴くに付けて毎回そういう思いにかられる方は結構おられると思います。マイルスの人気もあそこまでいかなかっただろうし、ブラウニー直系と言われるモーガン、バード、ハバードなんて言うのも、あんな人気トランぺッターには育っていなかったのかもしれませんね。そういう訳で、今日はエマーシーの録音の中では名盤の誉れ高い"Study In Brown"を行ってみましょう!
このアルバムを初めて聴いたときに、真っ先に気に入ったのが冒頭の"Cherokee"です。ブリリアントなブラウニーの溢れんばかりの魅力が凝集したトラックであろうと思います。またハロルド・ランドのやや硬めのごりごりした感じの音色で吹奏するリフとブラウニーの絡みが好きでたまりません。もちろん、ローチ、リッチー・パウエル、ジョージ・モロウのプレイもすばらしいですが、この2管のフロントのプレイはまさにハードバップという演奏ですね。今回大音量で聴いてみると、ブラウニーのトランペットはさらに輝き、ランドのテナーはさらにカサカサでグルービーに聴こえます。他にも"Sandu"、ブログ仲間のシュミットさんが指摘されておられた"Land's End", 人気の”A列車で行こう”等、聴きどころは一杯です。しかしながら、自分にとってはチェロキーなんですよ!あのリフに絡むブラウニーこれに尽きます。
所有盤は¥1300の再発廉価盤ですが、大音量なら十分な迫力が得られます。オリジで一度聴いてみたい”チェロキー”ですね。