67camper's Blog

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エヴァンスの歌伴の代表的一枚だ!

2008-07-29 00:20:28 | jazz & vocal
Waltz For Debby/Monica Zetterlund-Bill Evans
(Philips 636 208.1 jp.reissue)


 ビル・エバンスというとトリオのインタープレイで知られるインストものがなんといってもよく知られていますよね。歌伴に回るとやや寛いだピアノに変わり、こういうエヴァンスもいいものですよね。彼の歌伴はそんなにはないと思うのですがmaleではトニー・ベネット、femaleでは本日アップのモニカ・ゼッテルンド(セッテルンド、ゼタールンド、発音がよくわかりません・・・涙)が最も有名だと思います。本日はPhilipsからリリースされたこの北欧生まれの女性ボーカルをアップしたいと思います。

 インストファンはエバンスのいつになく、寛いだジェントルなタッチから繰り出される独特の空気に真っ先に気づくと思います。モニカは、クリスコナーやヘレン・メリルなど米国の白人シンガーからの影響を感じさせるハスキーでウォームなボーカルで渋い選曲で聴かせてくれます。目玉はエバンスのインストの名バージョンで知られるタイトル曲"Waltz For Debby"でしょうが、スウェーデン民謡と思われるA-2の"JAG VET EN DEJLIG ROSA(A Beautiful Rose)"やB-2の"VINDARNA SUCKA(Sorrow Wind)", B-5の“OM NATTEN(In The Night)"の3曲の哀愁に満ちた美しいメロディを唄うボーカルこそ、このアルバムの真骨調であろうと思われます。エバンスはチャック・イスラエルのベース、ラリー・バンカーのドラムを従えたトリオでサポートしますが、ウォームでも独自の世界を作り出すエバンスもさることながら、バンカーのザワザワしたブラッシュワークにしびれてしまいますね。

 所有盤は日本フォノグラムから出された国内盤ですが、カバーのボケは若干気になるものの、美しいモニカを大きく捉えたカバーが最高ですね。