Louis Armstrong Meets Oscar Peterson/Louis Armstrong
(Verve MGV8322 Jp.reissue)
(Verve MGV8322 Jp.reissue)
ビッグネームのプレイヤー同士の対決というのは、ジャズの楽しさを最高に発揮する一つの手段であろうと思いますが、これを得意としたのがVERVEですし、グランツお得意の手法です。VERVEを後継するパブロでもこの手法はよく見られますよね。今回は、まんまと彼の作品に乗ってしまい名手のコラボに耳を傾けてみます。名手というのはジャズの巨匠サッチモとOPの組み合わせです。
こういう2人の対決と見られないこともないですが、見方を帰ればサッチモ・ウィズ・オスカーピーターソンカルテットと考えた方が良いのかも知れません。改めてメンバー紹介するとLouis Armsrong(tp, vo), Oscar Peterson(p), Herb Ellis(g), Ray Brown(b), Louis Bellson(ds)です。サイドA冒頭"That Old Feling"のレイのベース、エリスのコードサウンドを聴くだけでにんまりしてしまう自分をよそにサッチモ登場!何時いてもしびれるアノしわがれ声・・・。この味はやっぱりルイしか出せないですよね。続く"Let's Fall In Love"もいいですが、出色はA-5の"How Long Has This Been Going On"ですね。OPのピアノに載せて、語りかけるようにVerseを唄うサッチモが最高です。彼の味が凝集したボーカルですね。B面冒頭の"What's New", B-5の"You Go To My Head"のOPのサポートもさすがですし、ふくよかなレイのピチカートが印象的なB-2”Moon Song"や"You Go To My Head"、"Sweet Lorraine"のラッパも実にサッチモらしい。あのダミ声の味はやっぱりサッチモならではですね。さすがのbig nameの激突と言ったところです。
所有盤は国内盤再発ですが、レイの芳醇なベースの録音が光りますね。グランツのこういった企画にはやられっぱなしですね。