Art Pepper Meets The Rhythm Section/Art Pepper
(contemporary LAX3011 jp.reissue)
(contemporary LAX3011 jp.reissue)
CD時代になって、簡単に聴きたい曲がセレクトできる時代になりましたが、自分たちがジャズを聴き始めた頃はLPは片面ずつ聴くものでした。というのもジャズ喫茶的しきたりがそうであったからに他ならない。自分のコレクション自体がPOORであったし、気兼ねなく大音量で聴かせてくれるジャズ喫茶は学生時代は生活の中心でもあった。自分の場合は、新潟ジャズフラッシュでしたが、マスターはアルバム単位で演奏する面を決めていた節があった。本日アップのペッパーの名盤、"Meets The Rhythm Section"は皆さんライブラリにあると思われますが、どちらの面でしょう?フラッシュのマスターS氏は決まってB面でした。従って自宅ではいつもA面ばかりを聴いていたように思います。
恐らく、最も有名なのはA-1の"You'd Be So Nice To Come Home To"でしょう。ボーカルのヘレン・メリル、インストのこのアルバムという評価はいつの時代も同じでしょうね。自分の場合には、フラッシュで聴くB面の"Jazz Me Blues", "Tin Tin Deo", "Star Eyes", "Birks Works"という流れが耳について残っています。とくに"Tin Tin Deo"が好きでしたね。そう、フィリージョーが活躍する例のテーマ、ペッパーのサウンドも最高ですよね。サイドメンは当時のマイルスバンドのリズムですし、西海岸制作ではあり得ない人選ですよね。あとにも先にも、このセクションが西海岸でサイドメンになって作ったアルバムはないのではと思います。ペッパーの人気を確固たるものにした、伴奏陣の素晴らしさも特筆ものですよね。何度聴いても素晴らしいですね。
所有盤は当然の国内再発廉価盤ですが、カバーの作り、1500円にしては納得の好録音、パーフェウトですね。LP演奏では、今でも片面ずつしか聴かないのは同じです。学生時代に身に付いた癖みたいなものですね。恐らくCD渡されるとどこから聴いていいのかわからない67camperです。