Blue Soul/Blue Mitchell
(Riverside RLP12-309 jp.reissue)
(Riverside RLP12-309 jp.reissue)
そうです、トランペッターでリチャードとくればリチャード・ウィリアムスですが、この”Blue"という名前はブルーノートきっての名コンボ、ホレス・シルバー・クインテットのフロントを長く勤めたトランぺッターに冠された愛称である事がわかります。このフロリダ生まれのファンキートランペット、ブルー・ミッチェルは50年代後半にジャズシーンに登場し、自信も多くのリーダー盤を録音しますが「Richard "Blue" Mitchell」とクレジットされているのは、あの有名なワンホーンアルバムの"Blue's Moods"と本日アップの"Blue Soul"だけではないかと思います。ワンホーンとして貴重な"Blue's Moods"は万人が認める好アルバムですが、この"Blue Soul"もワンホーンの3曲が聴け、ファンにはうれしい一枚ではなかろうかと思います。
メンバーは、Richard "Blue" Mitchell(tp), Curtis Fuller(tb), Jimmy Heath(ts), Wynton Kelly(p), Sam Jones(b), Philly Joe Jones(ds)のセクステットが基本です。A-1"Minor Vamp"はこの時代を代表するアレンジャー、ゴルソン作のファンキーナンバーです。魅惑のメロディがいいですね。3管の厚さもゴルソンらしいですね。A-3"The Way You Look Tonight"とA-4"Park Avenue Petite"、そしてタイトル曲のB-2"Blue Soul"がカルテット演奏で、ミッチェルのスタイルが集約されています。特にA-4"Park Avenue Petite"のバラードプレイが美しく最高です。カルテットになると、途端に目立ってくるのがケリーである事は言うまでもありません。59年、彼にとっては最も油が乗った時代であった筈ですよね。すばらしい!
所有盤は、国内盤再発です。59年でこのメンバーなら、ハードバップファンは見逃す事はあり得ないですよね。ところで何故、本アルバムを含めた2枚だけに「Richard "Blue" Mitchell」とクレジットされたのでしょうか?