67camper's Blog

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Richard "Blue" Mitchellって知ってます?

2009-01-15 23:33:03 | jazz & vocal
Blue Soul/Blue Mitchell
(Riverside RLP12-309 jp.reissue)


そうです、トランペッターでリチャードとくればリチャード・ウィリアムスですが、この”Blue"という名前はブルーノートきっての名コンボ、ホレス・シルバー・クインテットのフロントを長く勤めたトランぺッターに冠された愛称である事がわかります。このフロリダ生まれのファンキートランペット、ブルー・ミッチェルは50年代後半にジャズシーンに登場し、自信も多くのリーダー盤を録音しますが「Richard "Blue" Mitchell」とクレジットされているのは、あの有名なワンホーンアルバムの"Blue's Moods"と本日アップの"Blue Soul"だけではないかと思います。ワンホーンとして貴重な"Blue's Moods"は万人が認める好アルバムですが、この"Blue Soul"もワンホーンの3曲が聴け、ファンにはうれしい一枚ではなかろうかと思います。

 メンバーは、Richard "Blue" Mitchell(tp), Curtis Fuller(tb), Jimmy Heath(ts), Wynton Kelly(p), Sam Jones(b), Philly Joe Jones(ds)のセクステットが基本です。A-1"Minor Vamp"はこの時代を代表するアレンジャー、ゴルソン作のファンキーナンバーです。魅惑のメロディがいいですね。3管の厚さもゴルソンらしいですね。A-3"The Way You Look Tonight"とA-4"Park Avenue Petite"、そしてタイトル曲のB-2"Blue Soul"がカルテット演奏で、ミッチェルのスタイルが集約されています。特にA-4"Park Avenue Petite"のバラードプレイが美しく最高です。カルテットになると、途端に目立ってくるのがケリーである事は言うまでもありません。59年、彼にとっては最も油が乗った時代であった筈ですよね。すばらしい!

 所有盤は、国内盤再発です。59年でこのメンバーなら、ハードバップファンは見逃す事はあり得ないですよね。ところで何故、本アルバムを含めた2枚だけに「Richard "Blue" Mitchell」とクレジットされたのでしょうか?

米国のボサノバ定着に最も貢献したアメリカ人は?

2009-01-15 00:00:54 | jazz & vocal
Brazilian Byrd/Charlie Byrd
(Columbia CL2337)


 勿論、スタン・ゲッツのVERVEに吹き込まれた作品群であった事には異論はないですよね。この作品群の最初が、62年録音の有名な“ジャズ・サンバ”です。このアルバムは時代を反映し、63年全米でヒットチャートを駆け上がり、年間チャートで13位(最高位1位)を記録したのです。このアルバムでゲッツと共演し注目されたのがギターのチャーリー・バードです。バードは既にリバーサイドに"Blues Sonata"をはじめガットギターでジャズを演奏する独自のスタイルを築いていたと思われますが、ボサノバ自体をアメリカに持ち込み、これにフェッツが賛同しジャズサンバ録音に至ったと言われています。こう考えると、ある意味アメリカでのボッサ定着に最も大きな役割を果たしたプレイヤーなのかもしれませんね。本日は、バードのボッサアルバム、アレンジを利かせたストリングスとウッドウィンズ、フレンチホルンなどの厚いサウンドの中で漂うかの如く、柔らかなナイロン弦サウンドによるボサノバを聴かせてくれる"Brazilian Byrd"をアップいたします。

 もう、ジョビンの美しいメロディとバードの乾いたギターにひたすら気持ちよくなればそれでいい、そんなアルバムですね。A-1の"Corcovado"の出だしのギターでボッサファンは完全にノックアウト!あとは聞き流しを決め込めばそれでいですね。A-2の”ソ・ダンソ・サンバ”、A-4の“イパネマ”、A-5の“ジェット機のサンバ”、B面ではB-1"Once I Loved", B-2の“ジンジ”、B-5の"Samba Torto"と名曲が目白押しです。作業するにはもってこいのBGMにもなるし、バードのガットに耳を傾けるも良しですね。

 所有盤はコロンビア2eyeのモノラル盤です。こういう軽いジャズ(ボサ)もいいものですね。ドライブのお伴にも合い口ですよ!