Mildred Bailey Sings "Me And The Blues"
(Regent MG-6032)
ジャズボーカルを語る上では全体欠かす事が出来ない人物を挙げて行くとサッチモ、ビリー・ホリディの次あたりに名前を呼ばれそうなのが本日アップのミルドレッド・ベイリーではないでしょうか?ロッキン・チェア・レディとして知られており、代表作「ロッキンチェア」を収録した
デッカの10インチ盤は以前アップした通りです。その声は、高音に特徴がありチャーミングですよね。凄い肥満体とは似つかわしくない声ですが、この声で唄われるスタンダードのデリケートは表現は一聴の価値がありますよね。一方、bluesにみせるブルージーなフィーリングも捨てがたいものが有ります。本日は、このブルース曲をタイトルにしたRegent盤をアップいたします。
ジャケットのイラストからブルージーでイカしてますよね。コートとセンタークリースをかぶった男と摩天楼の取り合わせが最高です。写真じゃなくて、イラストというのが二重丸ですよね。イラストレーターについては?です。情報があったらご教示願いたいものです。
さて、演奏です。A面では、実にチャーミングで美しいA-3の"I'll Close My Eyes"とブルージーなタイトル曲"Me And The Blues"が素晴らしいですね。B面冒頭の"Lover, Come Back to Me"も十八番だし、"Born To Be Blue"やCan't We Be Friends"等もべイリーを知るには格好のトラックですよね。46年、47年というとても古い録音ですが、クリアなサウンドにはビックリです。バックではEllis Larkins(p)を中心としたコンボでソツがなく美しいですね。
所有盤はRegentのモノラルオリジナルですが、後に親会社のSAVOYでも復刻されているようです。カバー、歌唱とも気の利いた一枚で愛聴しています。