67camper's Blog

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ブルーノートの成功の足がかり

2009-11-01 08:27:21 | jazz & vocal
A Night At Birdland Vol.1/Art Blakey
(Blue Note 1521, jp reissue)

 11月に入り、あと2ヶ月で今年も終わりですね。日曜からのスタートですが天気は今ひとつ。こんな日はジャズでも聴いて過ごしましょうか。久々にブラウニーを聴こうということで、ブレイキーのバードランドセッションをアップいたします。

 このレコードについては、いろんなところで語られているのでもう説明の余地がないのかも知れません。ピーウィー・マーケットの刺激的なMCにやられ好きになったのが、もう30年以上も前になります。ブラウニーの溌剌としたトランペット、ドナルドソンの流麗なアルトをフロントにシルバー/ラッセル/ブレイキーの五重奏団はレギュラーでもなかった筈ですよね。ここまで臨場感のあるライブ録音は早々あるものではありません。当時のライブ録音はラジオで聴けるような貧弱な音でしたが、RVGが録音機材を初めてジャズクラブに持ち込んだことで当時としてはあり得ないすばらしい録音がなされたことにあるのでしょう。また時代がLP時代に変わり10分弱にも及ぶ長いトラックが録音されたことも重要です。A-1の"Sprit Kick", B-1の「チュニジアの夜」の2つのロングトラックがいい例ですね。ブラウニーが美しいバラードを吹奏する"Once In A While"も忘れられないトラックですね。ライオンの戦略が的の中心を射抜いたようなすばらしい企画でブルーノートの成功の足がかりと言えますね。

 所有盤はキングが出した1800円の廉価盤です。こっちはセカンドカバーかも知れませんが、個人的にはやはりこちらのカバーが思い入れがありますね。